毛マリ2 〜毛マリをダシにして、どんどん関係ない話をするよ!〜
たとえばインタビューがある。 志磨遼平は言った。
「今回のメジャー1stの取材で、同じコメントの使い回しをしないぞっ!」
どの雑誌を読んでも同じことしか書いてなかったら、ファンをガッカリさせて
しまうだろう という建前と、取材を受けるのが楽しくて仕方ないから、
あることないこと喋りまくりたいという本音の相乗効果で、志磨は今、
1本1本の取材に通常アーティストの何倍もの時間と情熱を注ぎ込みながら
有言実行中とのこと。もはや、取材は「趣味」だそうで、昔っから
「脳内インタビュー」でリハを繰り返してきたらしい。アホだ。すきだ。
たとえばAQUA TIMESというバンドがいる。日本の若手バンドで、以前にも1度
このブログで批判を書いた、ていうか「突き抜けた胡散臭さ」を、ある意味で
讃えたのかもしれない。 ぼくにとっては鼻毛くらいに大切なバンドだ。
※ 鼻毛は意外と大切かもしれないから、少し訂正させていただこう。
『人体に生えうる限りの全ての体毛のうちの一本程には大切なバンド』だ。
彼らがラジオにゲスト出演しているのを仕事帰りの車中だかで、偶然に聴いた。
ラジオでの「インタビュー」だ。 「インタビュー」は時に人物の本質を暴く。
肝心な内容を忘れてしまったけれど… 彼ら(ボーカルの人)が嘘をついた。
嘘、あるいは建前。僕は「それは建前だろう」と思って、でも彼らのような胡散臭いバンドを本当に愛せるファンというのは純粋a.k.a.馬鹿 なのですから、建前を本気にして信じていたらどうしよう、どうする、ボーカルの人が内心その事を気に病んでいなければ許せないし、気に病んでいそうだから、ならば本当のことも
言うべきだと思う。
たとえば倖田クミっていう歌手が居て、これはハッキリ覚えていて
新アルバムにベスト盤が付いた2枚組を発売するという時に彼女が言ったのは
「なんとか皆さんに作品を安く、お届けできないかと思いましてん」だった。
別で出せば、それぞれ3000円だが、2枚組なら4000円くらいです、みたいな。
僕は嘘だと思って、抱き合わせ販売だと思って、AQUA TIMESも2枚組ベストの
話だったから、同じようなことを言ったのかもしれなくて、だから僕は
そういう時には 「いや、これね、最近CD全体が売れない時代で、
ベスト盤くらいしか出せないんで。こういう形になっちゃうんですけど、
でも録り直したり新曲入れたり、僕らなりに、やれることはやりました。
これ売れれば次が出せるんで、どうかお願いします。」
とか言ってほしいし、なぜ言わない。なぜ言えないのだろう。
それでも僕は彼らを体毛1本分、愛しているから分かりたいと思って、
きっとレコード会社との信頼関係が、そこまで強くなくって本当のことが
言えないのかな?とか同情するけど、本当はヤツら悪党かもしれないけど、
悪党じゃなくて苦しんでるかもしれなくて、でも確信してるのは、
あのボーカルのひとは 志磨遼平ほどには音楽を愛してないということだ。
だから 僕はハマらない。
志磨遼平はキチガイほどロック狂いで、鳥居みゆきは言葉遊びマニアだ。
ここで自分の話を放り込もう。 ぼくは、なにを、あいしているんだろう?
DJの人ほど音楽好きではない。 ラッパーほど韻を踏む情熱がない。
楽器をやる人ほどベースを弾くことに愛がないし、詩人ほど、テキストに
精神を削らない。 周りからみれば、たぶん充分に「ステージが好きなひと」
に見えるのだろうけれど。 14年で1000回も舞台に立ったことは、
なんにもならなくて、たった一度の恋をすることのほうが八万倍、
僕には重大な事件だった。 ずっと、見えなかった
自分のやりたいこと。 すこしずつ、くっきりしてきていて、それは
声を失った詩人のダンスで、盲目の絵描きの奏でるピアノ。 それを結局、
声と身体でやりたい。のだと思います。よくわかんねえけどさ。
15周年イヤーは、いつからはじまりなのか。もう始まるのかも。明日から。
slow blues オープンマイクのあとに、深夜、今度のリリパのリハがある。
行くべき道の定まってるヤツらに負けないため、僕は僕を愛する頑なな
プライドだけを持って、詩を唄ってこようと、今は思う。おどるんだ。
やるべきことぼんやりしてるくせに「ステージに立つ覚悟」だけは持ってる
それだけありゃなんでもできる。とかロック石ころばりにハッタリかましつつ
震えよう。どんどん怖くなってて、それはきっといいことだから。
☆毛マリ2の、まとめ☆
AQUA TIMESは、にせもの。倖田クミも、にせもの。
対して、木村カエラは、ほんもの。
「ヒットしたバタフライみたいな曲を、また皆が望んでいるのは分かるけど、
狙ってそれを、もう一度やるのはかっこわるい。」とか、TVかなんかで、
言ったらしいよ。 建前じゃない言葉で喋ってるじゃんね。
何を言ったかの問題ではなく、本物だから本当の言葉を投げるんだと思うけど
じっさい僕はセンスなくて、木村カエラという「人間」の魅力は、
昔から今に至るまで、ちっとも理解できてないのですが、音楽に限れば好き。
会社の有線放送から、アングラなロックバンド風な不穏なイントロが流れた
と思ったら木村カエラが歌いだしてびっくりしたりした。
石野卓球とのjusper とかも、もちろんツボった。
踊らされてるアイドルじゃないだろう と確信している。
J-POP 的な色眼鏡で、ヒットチャートに入ってるからといって
切り捨てるのは違うと思っていて、僕の名前のルーツの一つであるhideが
「チャートの中で遊びたい、おもしろいことをしたい」っていうようなことを
言ってた。アングラシーンでこそやれる面白いこともあるけれど、
あえて地上へ出て行って、太陽のもとでマニアックに遊ぶ楽しさも、すてき。
さあ、毛マリの話をしてないぞ。だいこんくらいに、さっぱり。
従って、明日も書きます。その3を。
でもでも毛マリもメジャー行って売れようと頑張ってるから、ぜんたい
関係なくもなくなくないはなしです。Mステとか出れるといいね!
こないだの、神聖かまってちゃんのMJ出演も、やっぱり反響あって、
まだまだ地上波の影響力。うっすらとは、あるのでね。バンバン出て、
おかしな事件ばかり増えたらいいです。おわり。いや。 ☆ つ づ く ☆

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