優勝は
東吾猪股。
土方(現場作業員)の仕事着のままステージに現れ
「ブルーハーブのモノマネで、お米の炊き方」を披露したかと思えば
愛と金について書かれた自作の詩を、吐き捨てるように朗読。
薄っぺらなラッパーを痛烈に批判したモノマネを披露したかと思えば
劣悪な幼少時代をモチーフにした激シリアスな内容の自作詩を
凄まじい迫力で朗読(あるいはラップ)。
三代目魚武とブルーハーブを足して2で割ったような印象。
強い怒り、批判精神と、
冷静な知性、エンターテイメント性まで併せ持つ稀有なMC
犬式やLoop Junktionのメンバーも参加する「開口一番」という
飛び入りOKのセッションイベントで鍛え上げられたらしい。
「俺は人の痛みが分かる金持ちになりたいから、土方をやってる」
っていう言葉が心に残った。
準優勝は
ニケ。
東吾猪股が自然体なのに対して、こちらは
ステージ用に演出された自分。要するにカッコつけてる。
でも確かなスキルに裏打ちされてるが故に、
サムい感じや恥ずかしい感じはあまりなくて
「HIP HOPマジ、すげぇ愛してんだ!」とか、爽やかさすら感じる。
そしてアツイ。東吾猪股との決勝戦は、歴史的な名勝負になった。
先攻の東吾に対して完璧なアンサーを返したのだが、それでもなお
5vs0だか4vs1だか、大差で決着したのは、それだけ東吾猪股が
圧倒的だったのだ。勝ち目がないようにも思えるが
運命がイタズラすれば5月のチャンピオン大会で再戦の可能性もある。
ニケもパワーアップしてくるだろう。見に行ける人は、お楽しみに!
その他、SAXとMCの変則ユニットや銀行員ラッパー、サラリーマン詩人
キチガイひきこもり青年、ひねくれ性癖ロック弾き語り、元気なフリースタイラー
アジアの尼さんぽい人、本物の伝統芸能としての詩吟、暗黒一人芝居…など
いよいよメチャクチャな組み合わせの16組がエントリー。
来月も、すでに16組決まってるそうですが、キャンセル待ちしたい人は
当日MARZに行ってみて下さい。なにせ最後のSSWS予選。
大変な事になってますよ!!
ちなみに僕は、1回戦で強豪お笑い芸人・李さんに負けました。
ライブパフォーマーとしてだいぶ錆び付いてきたな…と思う。
やはり勝利の女神、玲さんが会場に来れないと勝てない。
りん君が大きくなって一緒にライブ会場に来れるようになる頃までには
良いライブが出来るようにしておきたいな。

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