10/18(日) 奇人達の晩餐会 〜ティッシュタイム@Huckfinn
ハードコアパンクスのやさしさを感じた夜だった
トップバッターは千葉・船橋のエルビス(恐るべき20歳)擁するTHE NUGGETS
とってもキュートなロックンロールエンタテイメントで、キラキラしていた。
希望だ、と思った。
2番手はB-NINJAHさん。10年以上ぶりに観たけれど、とびきりフレッシュで、ルールはみ出すサービス精神を発揮しながらレゲエの思想、美学をもエデュケイションしていた。帰ってきてくれてよかった。
盛り上がって時間おしたぶん、全裸のままで手際よく機材の片付けを手伝う姿まで格好良かったです。
3番手は、あくたむし。オープニングからなーちが暗闇の中フロアに登場して蛍光灯を割りまくり、ステージ上ではゆきたんが脱いだパンティーを客席に投げ入れるパフォーマンス。
ゆきたんはドラミングがさらに華のあるものになっていたし、ほのたんは歌っているときの表情が綺麗だったし、なーちは気合いが凄かった。最後のあくたむしラップのあとの不必要なでんぐり返し数回と側転披露で立てなくなって「だれか〜ギター片付けて〜」までがワンセット。爪痕を残し続けて3年、名古屋のハードコアシーンにがっちり根付いている。
だいすきなアンラッキーが聴けて嬉しかった。
4組目のスペルマッズは5年ぶりの再結成ライブで、フロア超満員。待ちわびていたオーディエンスの熱で爆発的な盛り上がり。ぼくは昔の曲を知らないので、どれが代表曲やらピンと来ないものの新曲だといって演奏した曲が格好良かったから格好良かった。
ボーカル以外のメンバーが合唱する部分にラフィンとかの80年代パンクを感じて、若い人でもマネは出来るとしても、おっさんだからこその説得力あるなーと思った。
トリはオナニーマシーン
オノチンさんが病気療養で欠席、イノマーさんも靱帯損傷していてあんまり動けないし、もう体力もなさすぎて一曲やるごとに「ちょっと待って、ゆっくりいこ」って休んでばっかりで「休憩多いぞ!」って野次られても「すまんな」いいながら手バナで鼻水飛ばしてるばっかりで、老いぼれ具合が凄まじくて素晴らしかった。若くして死ぬばかりがパンクじゃない。みっともなく老いぼれても生きて、なおもステージに立ち続けるっていう在り方。
代役ギターのハゲマラクサスさんは動けないイノマーさんの分までステージ狭しとテンション高く動きまくって、ドラマーの安定した演奏と、あたたかいフロアの観客に支えられて成立しているライブだった。
前回サンセットで見た時と比べたらファンも減ったのかフロアスカスカ気味のなか最前周辺の20人くらいで終始モッシュ&ダイブ。この人数でのダイブは危険だけど、ぬかるみしょうへいくんがダイバー頭から落ちないように気をつけてくれていて信頼できるガイだな〜と思った。
ぬかるみといえば、ちゃんけとすえひろちゃんにも会えた。
12月の影踏みまでに間に合えば、コトナの写真を撮りなおそう、ていう話をしたり、した。
B-NINJAHさんが全裸になったときにORdERロゴ入りの上着で局部を隠してあげるパンクス、あくたむしのときに散らばった蛍光灯の破片が危ないので軽快なステップで踊りながらほうきで掃き掃除する謎のおじさん、客席・ステージの垣根なくハードコア昔話にも花が咲いて、みんな優しい顔をして、よっぱらっている。オナマシのラスト、メンバーが全裸になる同じタイミングで全裸になっている熱心なファンの汚ねえケツ。美しい夜。
帰って、今夜は一番しあわせな夢が見れるのかなと思って寝たら、
ツイッターで「何か」をRT(リツイート)する夢を見た。どんなツイートをRTしたのか忘れちゃったけど目覚めた瞬間に「なんや、この夢」って思った。
どんなツイートをRTしたのか忘れちゃったけど誰かに届けたいって気持ちでRTした、その気持ちだけは覚えていて、それは祈りに似ていた。
あるいはシンプルに、ぼくはツイ廃かもしれん。

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