9月16日、南青山Body & Soulで、デンマークのピアニスト、トーマス・クラウセンが来日公演を行います。彼の名演奏は『サウンズ・フロム・スカンジナヴィア』(iTunesStore, e-onkyo music, amazonMP3ほかで絶賛配信中)でお聞きになれます。
★トーマス・クラウセン (ピアニスト、作曲家) Thomas Clausen
1949年デンマーク生まれ。
若い頃から、ジャズの偉大な演奏家たちと共演。1969年にはデクスター・ゴードン(ts)がそのリリカルなピアノ・プレイに注目。同じ頃、パレ・ミッケルボルグ(tp)とも共演。その後すぐに、ニールス・へニング・オルステッド・ペデルセン(b)、マッズ・ヴィンディング(b)、アレックス・リール(ds)等と共演。今はないコペンハーゲンの老舗ジャズ・クラブ「モンマルトル」でエルヴィン・ジョーンズ(ds)、ベン・ウェブスター、スタン・ゲッツ、ジョニー・グリフィン、ヤン・ガルバレク、ジョー・ヘンダーソン(ts)、フィル・ウッズ、リー・コニッツ、ジャッキー・マクリーン、ゲイリー・バーツ(as)、チェット・ベイカー(tp)等、ちょっと挙げただけでもキラ星のごときジャズの巨人たちと共演して来た。
1979年初めて自己のトリオをニールス・へニング・オルステッド・ペデルセン)、アーゲ・タンガード(ds)と結成、2枚のアルバムを残す。1987年、マッズ・ヴィンディング(b)、アレックス・リール(ds)と第2期トリオを結成。1990年にはゲイリー・バートン(vib)をゲストに迎えてクァルテットでも活動した。90年代中頃から、ブラジル音楽に傾倒し、デンマークやドイツに住むブラジル人ミュージシャンと共演している。またイタリア人ドラマー、クラリネット奏者、作編曲家であるアンドレア・マルチェリともグループを結成し、活動している。
彼はマイルス・デイヴィスのアルバム「Aura」(1984)にも参加している。
ここ数年はブラジル系ミュージシャン達とともにハープなども加わったオシャレで華麗なアルバムをコンスタントに発表し、今年もブラジル・ツアーを行っているトーマス・クラウセンだが、彼本来のピアノの魅力が全面に表出されるピアノ・トリオによるプロジェクトも同時進行している。現時点では2007年に発表の『バック・トゥ・ベーシック/トーマス・クラウセン・トリオ』(STUCD-07062)で彼のピアノ・スタイルの完成型を確認できる。

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