ケー・プロデュース・ジャパン

先日、ケンウッド・ショールームでKYOTO MUSIC BOX ENSEMBLEの新作をかけておりましたら、五つの赤い風船の青木まり子さんが、通りかかり、「あ、これチャングムね」「イ・サンにも良い曲があるわ」「仕事が一段落してホッとしたときオルゴールを聴くと癒されるわ」という感想をいただいた。
オルゴールというのは、ある種機械的な音なので、演奏者の個性が伝わりにくいのだが、その分何も考えないでBGMとして流しておくだけで心が安まる。まさに１日の終わりにホッとしたい時にぴったりの音楽のようだ。


現在配信中のKYOTO MUSIC BOX ENSEMBLEの楽曲は下記の１２曲となっている。

『韓流ドラマ・オルゴール集---- 調・秦/KYOTO MUSIC BOX ENSEMBLE』
(1) カノンin C（猟奇的な彼女）オルゴール
(2) 恋をするのなら　(悲しき恋歌)オルゴール
(3) 懐夫歌�T（宮廷女官チャングムの誓い）オルゴール
(4) 初めて（冬のソナタ）オルゴール
(5) 千年恋歌 （太王四神記）オルゴール
(6) 初めて出会った日のように（オールイン）オルゴ−ル
(7) 逢いたい（天国の階段）オルゴール
(8) I Believe（猟奇的な彼女）オルゴール
(9) 貴方を想い（ファン・ジニ）オルゴール
(10) My Memory（冬のソナタ）オルゴール
(11) A Moment To Remember(私の頭の中の消しゴム）オルゴール
(12) 雪の華（ごめん愛してる）オルゴール

どれも佳曲ばかりですが、「恋をするのなら」はオルゴールのためにあるような、素敵なメロディが楽しめます。是非ともご一聴ください。

★ＰＣ配信：iTunes Store
★携帯配信：music.jp

　スコーピオンズをはじめとしたアーティストのA&Rとしてスタートした頃から、日本から海外マーケットへの売り込みに関心を持ち続けてきました。近年はなんといってもiTunes Storeからの楽曲音源の発売をその手段として、それも画期的な手段として注目しています。KYOTO PIANO ENSEMBLEを初めとして、最近では羽田健太郎さんの作品まで洋楽、邦楽を問わず、すでに３００曲以上におよぶ作品を海外マーケット（特に欧州市場）に供給するまでになりました。
　本の方では６年前に発刊し、現在では第９版にまでになっている拙著『音楽ビジネス自遊自在』が、韓国の書籍出版社から、韓国語に翻訳されて発売の企画が進行中です。こちらの方はビジネス、おカネ儲けよりも、本が出されて、日本と韓国の音楽ビジネスの理解がなされ、音楽交流の手助けになることが期待されます。

　スウェーデンのピアニスト、カール・オルジェのスタジオジブリ作品集のプロジェクトはＣＤが韓国、タイなどアジア各国で発売になり好調ですが、今度はAUN J-CLASSIC ORCHESTRAの『和楽器でジブリ！』が台湾のレコード会社から発売の意向がはいってきました。

　10年前に海外マーケットを語ると、坂本九やピンクレディ、宇多田ヒカルくらいしか話題にならなかったものが、極端に言うと"ネコでも世界デビューできる"時代になっています。これからますます音楽ビジネスは楽しいものになってきそうです。

◇お金持ちの友人たちに会うと３年くらい前からiPhoneを見せびらかされる事態が続いております。
◇現在iPhoneのサイトを見ると数多くのゲームが配信されています。友人のまた友人が作曲したＪＡＳＲＡＣ管理楽曲が、あるゲームの効果音楽として使用され、「著作権印税はどのくらいになりますか」という質問が来ました。
◇すでに２９万回ダンロードされています。ゲームの場合、時限（会員である期間だけ遊べる）でなければ情報料の６．２％が著作権使用料となります。このケースの定価は２３０円ですから作曲家が受け取る著作権料は以下の計算式で計算できます。
◇２３０円×２９万×０．０６２×０．８９＝３６８万円
いいですねえ。もっともこれはそのゲームに彼の曲１曲しか使用されていない場合の話です。（別の人の曲が２曲あって、計３曲であれば３分の１で１８４万円となります。）

今月末のiPadの日本発売を考えると彼のところに今年いくら印税が入ってくるのか、他人事ながら興味深深です。