俺が虹だった頃、海外アーティストを日本でレコード・デビューさせるのは至難の技だった。それがインターネットの時代となり、音楽配信が身近なものとなり、アーティスト自身の自己紹介サイト、MYSPACE、PCダウンロードのアップル系サイト、iTunes Store、動画配信のyoutubeなどといろんなスタイルでアーティスト・デビューができるようになってきた。
音楽ビジネスでは(1)クリエイション、(2)アドミニストレイション、(3)プロモーションが三位一体となった時に初めてまともな音楽表現・コンテンツビジネス・宣伝告知が実現し、「売れる商品」が生まれる。
『音楽ビジネス自遊自在』の核心はこの辺にあるのですが、今回インターネット時代のスタイルでデビュー、それも世界、世界ですよ、そう世界22カ国でデビューするのが、スウェーデンの歌姫アンナ・エリクソン(Annna B Eriksson)です。彼女に初めて会ったのは去年の夏、ストックホルムのベトナム・レストランで、ドラマーのアリ・デジャルディからの紹介でした。3人で遅い昼食を取りながら、音楽や、スウェーデンの文化、日本の文化などについて長いことおしゃべりをしました。その帰り際に預かった彼女の作品を収録したCD−Rには3曲の歌と演奏が収録されていました。
「イノム・ディ」?、「ソラム・レク」??、「デト・リヴ」???とにかくスウェーデン語がわからないので、タイトルもわからないまま音楽仲間に聞かせたりしているうちに、すっかりはまってしまいました。俺が小学生だった頃は外国の歌はカタカナで聞こえてきて、歌手のまねをしながら歌って楽しむもので、まったく小学生状態で愛聴・愛唱しました。このなぞだった歌曲3曲が4月8にめでたくiTunes Storeから世界デビューすることになりました。めでたい。めでたい。
スウェーデン大使館の職員の方でスウェーデン語の先生もされているN.H.さんと彼女の生徒さんのご協力を得て、対訳をやっていただきました。感謝です。おかげで決まった曲名が「こころの楽園Inom Dig」、「おかしなシナリオSallsam Lek」、「あなたの人生Ditt Liv」です。俺が虹だった頃、シルヴィ・バルタンの曲に「夢みるディスコ・クイーン」、エルヴィス・コステロの曲に「コステロ音頭」とか命名したことがありました。
iTunes Sotreではジャケット写真が必要となりますので、アンナから最新のアーティスト写真を数点メールで送ってもらい、まずプリント・アウトその上からサイン・ペンで
”Anna"と手書きの文字をのっけて、ファイルにしてすぐ代理店にメールで送りハイ、出来上がり!

もちろん送る直前にアンナからの意見も何度か確認しました。今もそうですけど女性アーティストは不得意なんですね。ネズミ先輩は。
彼女の詩(歌詞)についてはいずれ対訳をこのブログで紹介したいとおもいますが、さきほどのアンナからのメールでバック・ミュージシャンがわかりました。
http://www.myspace.com/larsekman
”ラース・エクマン”というジャズ・ベーシストと、アンドレアス・ノーレンというアンビエント系のピアニストだったんです。すでにこの3人で3曲の新作のレコーディングが完了したそうです。ふたり共”MY SPACE”のページを持っているので作品を試聴することができます。メチャうまであることは確かです。超一流の日本のホテル・ラウンジで聴けたりしたら優雅な世界が展開できるけど、ホテルでスウェーデン語の生歌を聴くなんぞ新鮮な感動を呼ぶでしょうね。
あ、もう2時過ぎなのでSEE YOU AGAIN!

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