"北欧のビル・エヴァンス”の異名を持つトーマス・クラウセンの来日公演に行きました。場所は九段下のイタリア文化会館。ドラムスのアンドレア・マルチェッリ、ベースのジャンルーカ・レンツィのトリオでの演奏でした。CD即売は完売でした。やはり本物の演奏を生で聴いたらその感動は聴くヒト達にいやおうなく伝わり、その喜びをちょっとでも多く味わいたいということで、CDも買いたくなるんですね。”感動を形に”ということでしょう。「JAZZのマーケットは小さい」とか、勝手に決め込んでいるレコード会社や、レコード店の方々がいたら、昨日のあの場の雰囲気を、味あわせてあげたい気分です。
プログラムはイタリア17世紀の作曲家スカルラッツィの「わたしを傷つけないで」、マルチェッリの最新作から「ビヨンド・ザ・ブルー」、トーマスの自作曲の「リーヴス」、またアンコールではマンシーニの「酒とバラの日々」など全10曲くらいのコンパクトな構成でした。
トーマスはデンマーク人で、コペンハーゲンに住んでいます。リーダーのマルチェッリはベルリン在住イタリア人、レンツィがローマ在住のイタリア人で、3人が初めていっしょに出合ったのはこのツアーに出るローマ空港でした。その翌日12日に初めての共演を名古屋公演で果たしました。昨日の公演は2度目の共演ということだったんですね。1つ1つの楽器、1つ1つの楽曲、1人1人の演奏者が、今だけの時を、出来立てホヤホヤの新鮮音楽を奏でる、それがJAZZなんですね。トーマスの言でいうインプルーヴ(進歩)であり、JAZZ本来のインプロヴィゼーション(即興性)ということなのでしょう。
Thomas Clausen known as "a Nordic pianist with Bill Evans style" comes to Japan. I went to the Italian Cultural Center Kudan-shita Tokyo last night. It was a piano trio style, Andrea Marcelli (Dr.), Gianluca Renzi (bass) and Thomas Clausen (piano). The CDs were all sold out after the concert. They need CDs to keep the memory of enjoyment of the night.
THe program were almost ten tunes such as "Alessandro Scarratti/O cessate di piagami", "Beyond the blue/A. Marcelli", "Leaves/T.Clasen" and "The day of wine and roses/Henry Mancini".
Thomas is from Denmark living in Copenhagen and Marcelli is an Italian living in Berlin and Renzi is an Italian liveing in Roma. So the first gig they played together was 11 November at Nagoya. The last night was their second session as the trio. Thomas said "I was improved everytime we play". Yes, every notes, every instruments, every musicians needs improvisation. It was true jazz.

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