<<サウンズ・フロム・スカンジナヴィア>>
北欧のジャズ、そしてピアノが今注目されています。
北欧スウェーデン、デンマーク、ノルウェーはそれぞれ国王をいただく君主国です。そしてそれぞれの国がその独自の文化をプライド、威信をかけて、はぐくみ育てています。それぞれが歴史ある国営の芸術学校を設置・運営し最高の芸術そして音楽を生みだす努力、活動をしています。
そんな北欧からまず4人のピアニストをピックアップ、昨年来彼らとコンタクト、実際にストックホルム、デンマークでミーティングを重ね実現したのが、Sounds from Scandinaviaというこの企画です。最初のアルバムは4人がそれぞれスタンダード2曲、オリジナル1曲の計3曲を新録し合計12曲収録されたピアノ・トリオ作品となります。
アルフ・ヘグクヴィスト(1949年生)
Alf Haggkvist (『Beautiful High Coast』JRV4001)
アルフ・ヘグクヴィストはスウェーデンのジャズ界の重鎮ともなっているピアノ・プレイヤー。北欧の自然やヒトを愛してやまない彼の優雅なピアノ・ワークはまさに“ピアノの抒情詩人”と呼ぶにふさわしい作品の数々を生み出している。ライヴでは優雅で洗練された楽しくくつろぐ時間をつくり出す。彼のアルバム作品はせわしない日々をおくっているわれわれに豊かな時の持ち方を教えてくれる。「スウェーデンの冬は本当にキレイなんだ」というアルフ。北欧ならではの洗練された美しいサウンドと調べを堪能させてくれる逸材。
収録曲:"What Are You Doing the Rest of Your Life?","In Your Sweet Way","Through the Window"
カール・オルジェ(1967年生)
Carl Fredrik Orrje (『Song for Emiko』DRCD387)
1986年に音楽の教職課程専攻でストックホルム王立音楽大学に入学、1990年の春、卒業。
1990年から92年に亘り、スウェーデン・コンサート協会主催のツアーでヨーロッパ、アジア各国で演奏。
1992年から2004年、NYのマネス・カレッジ、マンハッタン・ミュージック・スクールでジャズとクラシック音楽を学ぶ。ジャズ・ピアノはケニー・バロンなどに師事、クラシック・ピアノはDr.ヒューゴ・ゴールデンツヴァイクに学ぶ。1995年秋には作曲・編曲・オーケストレーションについての拡張学位を修得。NYで彼の代表作『102 Green Street, NYC』を含め10数作のアルバムを発表。
2004年からスウェーデン、Visbyのコンサート・ホールの常任音楽監督を務める。国王宮殿の行事でピアノ演奏、クリス・ポッターはじめアメリカの一流ジャズ・ミュージシャンとの北欧ツアー、自らのピアノ・トリオのライブおよびレコーディング、ビッグ・バンドでの演奏、Visbyのコンサート・ホールでのクラシック作品の演奏、文化庁の依頼を受けてオリジナル木管5重奏曲の作曲・演奏など多彩・多忙な活動を続けています。
収録曲:"Cry Me a River","Last Fall","How Deep Is the Ocean?"
ニコライ・ベントン(1969年生)
Nikolaj Bentzon (『Triskelos』DOCD5155)
デンマークのピアニスト、ニコライ・ベントンはピアニストである父親とともに本国ではすでに多くの実績を上げている技巧派の“北欧音楽界のサラブレット”。ボストンのバークリー音楽院を卒業後、本国に戻り、デンマークのビッグ・バンドのリーダー・ピアニストとしてたずさわり、そのアルバム作品は米グラミー賞を獲得しています。日本でも彼の初期のアルバムは北欧音楽ファンの間で高く評価されており、すでに来日コンサートも実現させています。欧州でヤマハピアノのエンドース契約があります。コンテンポラリー・ジャズ、最先端のサウンドを次々と送り出してくれます。
収録曲:"Wretched Soul","The Shadow of Your Smile","Lulu's Back in Town"
トーマス・クラウセン(1949年生)
Thomas Clausen(『My Favorite Things』STUCD01242)
“北欧のビル・エヴァンス”の異名を持つトーマス・クラウセンは1949年コペンハーゲン生まれ。デクスター・ゴードン、エディ・ロックジョー・デーヴィス、ジョニー・グリフィンといった名だたるミュージシャンとの共演だけを挙げても彼の才能を示すには充分かもしれないが、作曲の才能に恵まれ、オリジナル曲のアルバムを中心にすでに20作のリーダー・アルバムをものにしています。ビル・エヴァンスやハービー・ハンコックからインスパイヤーされ、彼のオリジナリティをいかんなく発揮し、詩的で哀愁ただよう揺ぎ無い独自のスタイルを確立している本格派です。
彼の音楽はストラヴィンスキー、モーツァルト、アルバン・ベルグの作品を想起させる一方、マイルス・デイヴィス、ビル・エヴァンス、チック・コリア、ハービー・ハンコクなどなどジャズの巨人たちの録音に通ずるものがあります。
収録曲:"I Loves You Porgy","My Favorite Things”,"White Shirt"
Information ; GeorgeKAGE for K-Produce japan Inc.

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