今朝、ドトールでコーヒーを飲んでいたら、有線からショパンの「別れの曲」が流れていた。
運動不足を解消しようとレインボー・ブリッジを歩いて渡りお台場に向う。トヨタの車が置いてあったり、昔の映画やTVドラマで使われた車などが置いてあるトヨタのショールームに行く。車以外にトヨタ製ロボットを紹介するステージがある。3種(人)のロボットのひとつがヴァイオリンでシューベルトの「楽興の時」を弾いている。
夕方自宅でレンタルDVDをみた。「サタデイナイト・ライヴ」のジョン・ベルーシがベートーヴェンの役で「月光」を弾いている。当然ギャグで誰もいなくなると「幸せの黄色いリボン」に曲が変わってしまう、という趣向だ。
TVCMとして最近はドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」や「月の光」、エルガーの「愛の挨拶」などなど沢山のクラシック曲が流れてくる。
フィギュア・スケートでプッチーニのオペラ『トゥーランドット』から「誰も寝てはならぬ」がすっかりクラシックの人気曲になっている。もちろん荒川静香さんが昨年のトリノ五輪で金メダルを取った際の楽曲だ。
現在オペラDVDで一番売れているのは「トゥーランドット」を北京の紫禁城をセットに見立てて1998年に収録されたズービン・メータ指揮、チャン・イーモウ演出のライヴだそうだ。
”携帯電話のセールス店員からデビューしたオペラ歌手”ポール・ポッツのアルバムの1曲目も「誰も寝てはならぬ」だった。
11月新譜のニニ・ロッソのベスト盤にはフィリッパ・ジョルダーノの歌う「千の風になって」が収録されている。
地球温暖化が問題となり、二酸化炭素などの有害ガスを出さないようにしようという時代だが、音楽も心に有害なものは出さないように、より心に豊かにしてくれるクラシックやオペラなど、昔からあった大切な文化としての音楽が意識・無意識に関係なく求められている。
これからも残るだろう名曲として徳永英明さんの200万枚を越えるセールスを上げたカヴァー集、女性が歌ってヒットした心に優しく響く清らかなイメージの曲、詩、言葉を、彼の名唱で聴く企画が受けるのも、今の時代だからだろうという気がする。

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