昨日、札幌コンサ-トホ-ル”Kitara”大ホ−ルで
万人の響 オ−ケストラと愛のコンサ-ト
というイベントがありご招待券を頂いたので主人と聞きに行ってきました。
音楽(昨日の場合はピアノでしたが)を習っている者にとってオ-ケストラと協演するということは夢のようなことですが、レベルに関係なくこんなことが実現できるんだなあと思いました。
障害を持っていても闘病中でもオ−ケストラとの協演は可能であるということを知らしめてくれました。
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盲目の高校生の少女がショパンの”ピアノ協奏曲第1番から2楽章”を演奏してくださいました。ほとんどミスタッチもなく流れるようなその音楽はまるでプロのピアニストの様でした。
20代で病気になり下半身麻痺となった山崎理恵さんはグリ−グの”ピアノ協奏曲イ短調”を演奏しました。ピアニストにとってペダルは非常に重要なことですが彼女にはそれを使用することができません。
彼女を取り巻く熱心なファンの協力と支えにより吐き出す息でピアノペダルを操作する”アシスト”というものを開発し、その器具を使用して堂々と演奏しました。
癌闘病者で現在放射線治療を受けている方が黒い帽子を被って4歳のお子さんの為にベ−トベンのピアノソナタ「悲愴」を立派に演奏してくださいました。きっと幼いお子さんにお母様のひたむきな一生を焼き付けたことでしょう。
そして大人になってから始めたという50代頃の盲目の男性が”見上げてごらん夜の星を”を演奏してくださいました。
その演奏は時々ミスタッチがあったり技術的にはまだ未熟で音も硬かったのですが、演奏し終わって放心したような状態を見た時、私はこみ上げてくるものがありました。
完成された音楽は間違いなく人々に感動を与えますが、その音楽が未熟でもひたむきに一生懸命演奏すればこうして私達を感動させることができます。
スタッフの方々もボランティアの人が多く素晴らしい企画だと思いました。
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音楽はレベルに関係なく人々に感動を与えてくれるものなんですね。
音楽に携わる仕事をすることができて私はとても幸せだなあとつくづく思いました。
それにしても2月8日のオルガさんの演奏も私の脳裏から離れず今でもあの時の演奏がぐるぐる回っています。
プログラム最後の曲です。オルガさんも楽しそうに演奏していますね。

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