今日から夏至祭。Finland では6月24日〜26日までこの夏至祭の為にバスや汽車、郵便局やお店など全ての仕事はお休みになる。日本では考えられないことである。Finlandでは12月のクリスマスの次に大切な日なのである。私はこの3日間を長年の知人であるセイヤ宅で過ごすことになっていた。一度Finland の夏至祭を味わってみたかったのである。

ヨエンス−からミッケリまでは約4時間ばかり。ミッケリのバス停には昨年同様セイヤさんがニコニコして出迎えてくれた。そこからまたバスに乗り換えてLasakoskiのセイヤ宅へ。2時頃セイヤ宅に着いたが、ちょうど遅い昼食の時間だった。夏至祭にはいつもセイヤの家族が集まる。ドイツに住んでいる妹さんのシルッパ。トウルクに住むト−ウラの家族が来ていてとても賑やかだった。この日はとても良いお天気で心地よい風がそよそよと吹き「フィンランドの風」を満喫した。
その後皆で約1.5km離れたSummer house へ食料品を持ってのんびりと移動。本当に
Finland time である。夜、サウナに入った後は、皆で夏至祭を楽しむ。電気などないのでカセットラジオを持ってきて音楽をかけ、歌ったり踊ったりワインやソ−セ−ジを食べながら長い夜を楽しむ。
突然シルッパがポロポロと涙をこぼし出した。カセットラジオから
「Sininen ja valkoinen」の曲が流れていた(Sininenは青、valkoinenは白。フィンランドの国旗の色である)この曲を聴くといつも子供の頃のことや国のことが思い出されて涙がとめどもなく流れてくるのだという。ト−ウラも娘のエンミも目が潤んでいた。
その曲はとても哀愁を帯びていて美しかった。
(セイヤさんは私のフィンランド語の先生だった。今から30年ほど前から札幌に住んでいる。4,5年前から4月〜10月頃まではフィンランドで、後の12月から3月頃までは札幌に住むというとても素敵な生活をしている)

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