先日あるミュ−ジュシャンの方から”佐藤さんはオリジナル曲を作って演奏しないのですか?”という質問を受けました。
思いがけないことでしたので”はあ-あまり考えたことがないですね”と答えてしまいました。
家に戻って改めてこのことを考えてみました。
私はまだまだカンテレの色々なテクニックを習得したいと思っているからそんな境地にはならないなあと思いました。
カンテレを本格的に始めてから約10年経ちましたが、カンテレて何と奥が深くて勉強しなければならないことが沢山あることか・・・
先人の残した作品の素晴らしさにいつも感嘆するとともに敬服します。
そんな中で最近練習を始めた曲の一つにシベリウスの
”即興曲Op5−5” があります。

フィンランドには色々なジャンルの曲が沢山あるのですが、
星の瞬き、太陽の輝き、風の音、湖面に映る美しさ、教会の鐘の音など自然を素材に
高音を巧みに使い表現している曲が沢山あります。
この曲も
高音を随所に使った非常に美しくインパクトのある曲です。
この曲は舘野泉さんが両手健在の頃のお得意の曲で私の大好きな曲。
いつかピアノで私も演奏してみたいと思っていましたが、練習することなく
”カンテレ人生” に突入してしまい、もうこの曲は弾くことはないだろうと思っていました。

でも ある日 いつも車の中で聴いているカンテレのCDがあるのですが、その中にこの曲をカンテレで演奏しているのを聴いた夫が
”あんたもこんな曲を演奏できたら良いなあ”
とつぶやきました。
”え- こんなハイレベルの曲、私にはまだまだ無理”
と思いましたが、日を重ねるにしたがい何とかこの曲を演奏できるようになりたいと思い始めました。
そして今年、クフモカンテレキャンプに行った時に師のエヴァさんに宣言をしてしまいました。
”エヴァさん、今度 シベリウスの即興曲Op5−5を練習します”と。
エヴァさんは”あの曲はとても難しいのよ。でも Mitsuko 頑張って!”と励ましてくれました。
今日も練習は続きます。

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