今日でキャンプも終わり。残るプログラムはファイナルコンサ−トだけだった。コンサ−ト会場はバスで30分位離れたイロマンツイセンタ−。私はコンサ−トカンテレのアンサンブルで出演。演奏は皆緊張していたせいかいつもより少し迫力に欠けたが無事終了。その後、それぞれに別れを惜しんで会場を後にした。

左は昨年札幌にいらしたビルマさん。真ん中は同室のミンナ、右は立っている女性の方が私のコンサ−トカンテレの指導者Eija先生。このキャンプのリ−ダ−。
私はこの日からフィンランドではカンテレのトップメ−カ−であるH・コイスティネン氏と2日間一緒だった。最初に行った所は「パ−ルペインの丘」である。ここは17日のコンサ−トの後、T子さん、N子さんとも来た所である。17日にT子さん達と訪れた時は既に夜8時を過ぎていたので閉まっていたが、この日は開いていた。

右の写真はカレワラ叙事詩を収集して歩いたロン・リュ−トが聞き取りをしたという家。玄関が余りに小さかったので皆で驚いた。また、左の写真は中には小さなお店と隣にはホ−ルがあった。私がお店の中を見ていたら突然フィンランド人に日本語で声をかけられた。とても流暢な日本語だった。お話を聞くと京都宇治市に住むEさんだった。今、夏休みでFinlandにお里帰りをしているとの由。またもや思いがけない出会いがあった。このホ−ルにはコイスティネンのカンテレが置かれていた。ここでは時々BGM的にカンテレの演奏をしていた。私も「さくら さくら」を弾かせて頂いた。Eさんがとても喜んで下さった。

(左写真の真ん中がEさん、右は「夕映えのしずく」を演奏する少女)
その後、ハンヌのカンテレ工房へ行った。そこには制作中の5弦や15弦、そしてコンサ−トカンテレが所狭しと置いてあった。

工房の奥に入ったらそこにはハンヌが6年前に初めて作ったというエレクトリックカンテレが置いてあった。ハンヌがエレクトリックカンテレのメカニックについて説明してくれた。このカンテレはアコ−スティックのマイナスの部分を全てカバ−していると思った。私はとても感心した。うん、なかなか良い。

ハンヌの工房にあった置物。とても素敵だったので写真に収めさせてもらった。ハンヌのお話だととても高価な物だという。

ハンヌのサマ−コテ−ジから見る湖。ハンヌはここに来ると「平和を感じる」と言う。この写真は夜10時頃。静けさの中、時々鳥の飛び立つ音や鳴き声だけがする。息を呑むほどの美しい光景だった


0