大いにさぼってました。
今回はスタジオワークにおけるぼやきです。
私が得意とするレコーディングの方法は、スタジオのなかで普通のライブ同様の形態で演奏するものを一発録りすることです。
しかし、オーバーダビングやマルチトラックで細かい調整をする必要も出てきます。そうなると遮蔽板でブースに区切り各自ヘッドホーンでモニターすることになります。
このヘッドホーンのモニターのためにキューボックスがあるのですが、この使い方に慣れているミュージシャンはほとんどいません。スタジオ内でミュージシャンからの要求はモニターの注文ばかりです。こちらの説明不足ということもあると思いますが、各自が設定できるようにしてある割りにはでたらめに使って苦情を言っているとも言えます。
ここで、我がスタジオの、いや、たぶん一般的スタジオのキューボックスについておさらいします。
master: これは全体の音量調整です。
two mix: これはコントロール・ルームのモニターで聴かれているのと同じ全体のステレオ・ミックスです。
ch1〜ch5: 各チャンネルにピアノとかベースとかギターとか割り振ってあります。
これは、l. / center / r.の切り替えで、好みの側に振ることができます。
キュウボックスの基本的な使い方は、まずは、tow mixだけで、聴いてみて、必要に応じて聴き取り難いチャンネルを生かすことです。スタジオ内のミュージシャンが混乱をされるのは、基本のtwo mixを無視してあれやこれやのチャンネルの音量を上げすぎてしまうことにあると思います。
まあ、結果的に良い演奏が良い音に録れれば、良い訳なんですが、スタジオ内では平常とは異なる心理状態のミュージシャン達に寛容な気持ちで接して行くことは大変だと痛感しています。
いやいや、何でも人生の修行になります。

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