この際だからギター少年だった頃を追想してみる。
11で目を悪くした頃にガットギターは持っていたが、ポロポロとやるくらいで、たいして弾けなかった。
中学になって、世の中フォークブームだった。何故かパールのハミングバードのコピーでフォークうたってた。でも聴くのは絶対ロックだった。たぶんバンドなんてものはやれないと思ってたんだ。
竹馬の友であるTがスネアというより小太鼓やシンバルをかき集めてロックビートを叩いてしまったことで、私はロックギターやるっきゃないと思ったのだろう。Tは結局Iにドラムをやらせてベースにまわり3人でバンドが始まった。
あの頃は手にとどくギターといえばグレコだった。
ストラトとかデタッチャブルネックのレスポールコピーとか弾いてた。アンプはローランドのCA40っていったと思うが、結構ハードな音が出てた。
今はほとんど事の歯に上らないG.F.R.とかやってた。3人というフォーマットからかクリームもやった。結局私はエリック・クラプトン・フリークになってしまった。
高校時代は、バッドカンパニーやツェッペリンで、本当にやかましい音出してた。それが、だんだんとクラプトンのブルースから、本家B.B.キングとかに傾斜して行った。その頃、自分はおやじになってもきっとブルースやってるんだろうって想像してた。
まあ、それがジャズ・サックスになってしまったわけだ。でも、ここ数年ジャズもブルース・フィーリングがあるものだけに心が動くと思うのは、やっぱり根っこは同じってことだ。

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