冬囲いを外すお仕事としていたら、
予想通り、予定通り、
くしゃみ鼻水がとまりません。でも、囲いを外すといよいよ本当に春になってって感じます。
陸上の100mで追い風参考ながら桐生選手が9秒87で優勝したようですね。
これ、参考記録とはいえ、まぎれもない快挙でしょう。
陸上の100m、日本人には骨格とか自分の努力では解決できないものが原因で、不利であるといわれている競技で9秒台。
持って生まれた能力にプラスしての、自分も含めて周囲の沢山の人の努力の成果なんでしょうね。素晴らしいことだと思います。
次は参考記録ではなく、正式記録での9秒台を期待したいですね。
以前、ハードルのメダリストの為末大さんが
『努力すれば成功するは間違っている』
ってツイッターで呟いて、炎上したことがありますけど、アスリートに関してはこれ、正論だと思うんですよね。指導者としては言い辛いですけど。
このブログでも以前から
『努力しても成功するとは限らない。でも成長する』
って言う表現をしています。
娘の中学校の卒業に向けての送る言葉でもそんなことを送って、私自身も
『厳し過ぎる』
って言う言葉をいただいたことがあります。
為末さんは
『99パーセントは才能と環境』
って言う表現をしていますが、これは対象をオリンピックに出場するとかメダルをとるということにおいての発言。
そんなこと言っちゃ身も蓋もない
そんなご意見が沢山あったようですけど、これって当たり前のことですよね。
競馬の武豊が、人生のある時期からもしかして相撲とりを目指したとしても横綱どころか幕内も多分無理だったと思います。
貴乃花が中学生くらいで競馬の騎手を目指したとしても、競馬学校に入学する時点でダメって言われたでしょう。あそこ、親の身長とかも考慮しますからね。
ボクシングの亀田兄弟も、子供のころから勉強とかいろんなものを犠牲にして世界チャンピオンまでのぼりつめましたけど、へヴィウエイトでのチャンピオンは骨格からして無理でしょう。
アスリートの世界で、トップに上り詰めるってそんな甘いものじゃないでしょうし、そこにはやっぱり持って生まれた物が左右するってことも存在するんだと思います。
相撲取りの家に生まれれば当然、生まれながらに相撲に触れ合う環境にありますし、
自宅が体操教室をやっていて、体操の機材がすべてそろっていれば体操がある生活が当たり前になります。
99%言う数字が正しいかどうかは分かりませんが、かなりの確率で才能と環境が大きなウエイトを占めるのは紛れもない事実でしょう。
我々サッカーの指導者は、才能を生み出すことはできません。
発掘することはできるかもしれませんけどね。
でも、環境は少しだけなら作ることができます。それを大きくする努力は継続的にしなければいけないんだと思います。
後天的なものは諦めずに少しでも持っているものが伸びるように考えてあげたいと思っています。
でも、どんなに努力してもプロになれる選手が自分のチームから出ることはないかもしれませんし、ましてや日本代表になれる選手なんて天文学的な確率でしょうしね。
だから諦めて最初からやらないの?
そんなことはありません。
諦めの悪い人間ですから。
ただ、基準がやはり
成功
ではなく、
成長
にありますから、ひとりひとりの選手が持っているものを最大限のびることを常に考えてあげることのできる、そんな体制だったり考え方をしてあげたいですね。
新年度に向けて、より一層選手が成長できる体制をチームとしても個人としても構築していかなければないりません。
選手に成長を求めるのであれば、指導者もより一層の成長をしなければならないですよね。
厳しい道ですけど、頑張ります。

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