定義した方がいい事の2番目は
「魅力」
です。
「魅力ある選手」
って表現、よくしますよね。
でも、魅力の基準とか定義って難しいですよね。
ひとつ間違えると単なる好みになってしまいますから。
AKB48でも、前田敦子に魅力を感じる人もいれば、大島優子だったり、板野友美だったり。
Perfumeでも、あーちゃんだったりのっちだったりかしゆかだったり。
(たとえが50間近のおっさんのたとえじゃないですね)
サッカーの選手でも、サポーター目線で言えば魅力の感じ方が違います。
私個人的には、内田篤人のフィジカル能力や可能性に魅力を感じますが、あまり感じない人も多いようですしね。
(まあ、内田篤人の名前の内と人が気に入っているのもあるんですけどね。内○○人ってとこが!)
ただ、指導者が選手に感じる魅力って、女性に対する魅力とか、サポーター的に選手に感じる魅力とはちょっと違う気がします。
このブログでリンクさせていただいている、「吹雪の指導者奮戦気」でおなじみのabeさんもよく
「魅力的な選手」
という表現をされていますが、その魅力に対して、
「成長し続ける」
といった表現をされています。
素晴しい表現だとは思いますが、私の場合はもう少しハードルをさげて(笑)、
「自分の成長をあきらめない選手」
が魅力的な選手に感じられます。
成長し続ける事ができると信じている選手。
自分に対してあきらめない選手。
どうせだめだろうな・・・って思わない選手。
そんなジュニアの選手に魅力を感じます。
では、そんな魅力を養うためにはどうしたらいいのか?
やっぱり、自分でできるようになる楽しさが必要なんだと思います。
叩き込まれて、やらされて、でも試合で結果が出せた。
そして、親が喜んでくれたので、また頑張ろうと思った。
一見すると、素晴しい事みたいにも感じますし、素晴しい事であるかもしれません。
でも、そこに自分がないのであれば、
「自分の成長をあきらめない」
という事にならないのではないでしょうか?
人からやらされて、親の評価で行動する。
親孝行かもしれませんけど、自己不在です。
やっぱり自分の意思で、自分の為に、自分の成長を頑張れる選手になってほしいものです。
きちんとした自己であったり自我がある、そんな人間に育ってほしいですからね。
出来なかった事が自分でできるようになることが楽しいから、努力を努力と思わず、自然にあたりまえにがんばる事ができる。
楽しいから、成長できると信じて、じぶんの成長をあきらめない!
みんながそんな選手になってほしいものです。
だからこそ、できる限り
「やらせる」
を排除した指導をしていきたいと思います。
やらせることで、一部の成長の早い選手はそのときは光り輝くかもしれません。
でも、それでは私の考える魅力ある選手には育ってくれない気がします。
どこかで燃え尽きそうすしね。
時間がかかったり、遠回りかもしれませんが、
「やらせる」
を排除する事、それが、私の考える、
「魅力ある選手」
に皆さんが育ってくれるための一番の近道だと思います。
手っ取り早く、香料と砂糖とアルコールを足したお酒よりも、手間隙かけて丁寧にじっくり作られたお酒のほうが美味しいですからね。
今日もお酒を呑みませんでしたが、そう思います。はい。本当に。

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