先日の練習中に選手に話したことに少しプラスして。
日曜日の大会の課題は、
「文句を言わない、怒らない」
でした。
怒りはおきなエネルギーになるのになんで怒るのがいけないのか?
そう思われる方もいらっしゃるでしょう。
でも、サッカーのゲーム中の怒りってほとんどは他の選手に対する
不満が原因ですよね。
「なんでそんなことがでみないんだ」
そんな感情の基には、
「自分はできるのに」
っていう感情がある気がします。
「自分は頑張っているのに」
という事もあるでしょう。
「自分はちゃんとやっているのに」
という時もあるでしょう。
「・・・のに」
という事がどんどん不満を増殖させます。
怒っている人、不満を言う人は、怒っていることでどんどん怒りが増殖します。
怒りが怒りを呼び、興奮がどんどん大きくなって冷静な判断ができなくなっている人、皆さんの周りにいませんか?
(酒飲んで怒っている人なんか、ほとんどそうですよね)
練習中に、努力をしない人に対して怒ることや、自分のふがいなさに怒る、これはまだ許せるかもしれません。
でも、試合中に頑張ってもできない人に対して、できないことを怒りだす、これは怒りの連鎖を作り出し、結果的に怒っている本人のためにもならない気がします。
怒って興奮することで視野の狭窄もはじまり、結果的に普段見えている相手が見えなくなって相手をかわせない、そんなことも十分おこります。
実際、先日のゲームである選手が腰のあたりをしたたかにうった場面などはその典型かもしれません。
普段であれば十分かわせる能力も、それに気付く視野の広さもある選手なのですが、見えずにかわせなかったために痛い目にあった気がします。
良い人になるために、怒らず文句言わず、という部分もあるのですが、選手の皆さんには他の人に責任を押し付けて不満を漏らすことで怒りが増幅し始めると結果的にプレーも悪い方に流れていくという事を学んでほしいという事を伝えました。
そういいながらも、私自身は日常生活を含めて不満を言ったり怒ったりという事がたくさんあります。
不満や怒りを我慢することも沢山あり、結構我慢している自覚がありますが、先日読んだ本に、
「怒りを抑えるのではダメ」
と書いてありました。
不満を感じる心があるから怒りが発生する。
そもそも、不満を感じること自体がいけない。
抑えているうちはまだまだである。
そんなことが書いてありました。
お坊さんの描いている本なので、そこまでできるかはわかりませんが、いつかはそういった人になりたいものです。
難しいことですが、選手に
難しいものを求めるのですから、こちらも難しいことに挑まなければいけませんよね。
生きているうちに到達するのでしょうか?

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