大騒ぎしているとあまり触れたくない話題なんですけど、新潟県としてはやはり快挙なのでしょうからちょっとひねくれた意見を。
日本文理、甲子園で新潟県初の決勝進出。10対3から8回に1点、そして9回2アウトランナーなしから5点という驚異の粘り、敗れたとはいえ素晴らしい戦い。
テレビで観戦していたり、ラジオで聞いていたりするほうからすると本当に野球というスポーツのドラマ性に触れた試合だったと思います。
テレビ、ラジオ、こぞって、素晴らしかった!、2位でも十分!、そんなコメントを出している。
けど、選手の立場からするとどうなんだろう?
連戦の疲れもあり、ミスが結構両チーム出ていた。
その結果の1点差負け。
回りがどう言おうが選手は悔しくてたまらないんじゃないだろうか?
ワールドカップの決勝でPK戦ではずしてしまったイタリアのロベルトバッジオはその失敗から立ち直るのにかなりの時間を要したという。
いくら回りがかばって、よくやったといっても本人は納得できなかったらしい。
オリンピックの決勝で僅差の判定で敗れた柔道の選手が銀メダルを捨ててしまったという話を聞いたことがある。
決勝戦での自分の戦いに納得がいかなかったから、悔しくてしょうがなかったらしい。
日本文理の皆さんがどんな努力をしてきたかはわからないが、全国の頂点を争うところまで来るということは、そこに至るまでのプロセスにかなりのものがあったということは想像できる。
そのプロセスに対してはどんな称賛を贈っても足りないかもしれない。
けど、結果に対しては、あの試合だけを考えたときにみんなでもう十分といった表現をするのはもしかしたらそこまで頑張ってきた選手に対して失礼なのではないのだろうか。
あのレベルの選手たちである。ここで終わってほしくない。
だからこそ、負けたけどあれで十分と選手の皆さんは思わないでほしい。
悔しさを内に秘め、もっと上を目指してほしい。
甲子園は高校野球の頂点かもしれないが、野球選手の頂点ではない。
ついでに言わせてもらうと、今回の結果を称賛するのは当たり前で、私も仕事の車を止めて最後のほうは聞きいってしまった。
その後のラジオの放送もBSNなどは日本文理一色と言ってもいいくらい。
そこで気になったひとこと。
「野球がここまで頑張って全国上位に入ったのだから、ほかのスポーツも頑張って全国で通用するようになってもらいたい。」
野球よりも先に全国でトップクラスの争いをしているスポーツはたくさんある。
サッカーではアルビユース、アルビジュニアユース共に全国のトップ争いをしている。
バスケも上位争いをよくしているし、水泳もたくさん上位に顔を出す。
昨日も書いたが、飛び込みは前日に中学校の全国1位に輝いている。
ほかのスポーツも頑張っている。
情報を発信するテレビ、ラジオが扱わないだけで選手、指導者共に全国や世界を目指している。
高校野球で盛り上がってスポーツ熱が上がったことは事実。この後にいいタイミングで新潟県は国体がある。
ほかのスポーツにもっと光があたり、全国に通用する選手がたくさんいるということをもっと発信してもらいたいものだ。

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