少年スポーツの指導者として大切なこと。
技術的な理論、指導哲学、運動生理学等の知識、運営する上でのマネジメント。
これらはどれも大切なこと。
そんな中でも大切なことの上位に来るのがモティベーターであること。
選手のモティベーション(またカタカナですね。やる気とか、理想に向かって進む意欲とかの意味で使ってます。)を高めてあげることが少年スポーツの指導者として非常に重要であると思っています。
我々のチームは県の4種登録をしていないため、大会を一つの指標としてモティベーションを高めるといったことはできません。
○○大会で優勝目指す!全国大会に行く!なんていう目標は立てることができません。
これは発足当初からのチームの方針として「大会を目指さずにじっくりと技術を身につける」というものがあるからです。
育成ということを考えたときに、うまく大会を利用して育成しているチームも多く見られます。
我々のチームは母体の小学校が複式学級を採用するほど少人数であること、常に継続して大会に参加する人数が確保できないこともあり、人数が少ないことを逆手にとってじっくり大会スケジュールに振り回されずに育てていくことを目的にしています。
ただ、こちら側の指導者としてモティベーションを高める技術の低さもあり、最近どうも選手の意識の低さが目につきます。
スタッフが、自分の子供が年代的に大きくなったため小学生の感覚とずれてきていることも原因かもしれません。(歳とってきましたから。)
どこのチームでも目標にする大会に参加しないといったことで、モティベーションを高めにくいというのも事実です。
ただ、選手の皆さんには小学校での大会などにこだわらず、もっと大きな選手になってほしい、プロ選手だったり、日本代表だったり、可能性があるうちは高い目標を持ってほしい、そんな気持ちが最近空回りしている気がします。
サッカー選手がすべてじゃない。
確かにそうです。
だから何事も適当に、ほどほどに、やるまえから
「出来っこない。無理!」
と決めつけていいのか?
サッカーは気晴らしに来ているけど、ほかのことはすごく一生懸命にやっている。サッカーの時間は息抜き。そんな感覚でやる、それはそれでいいと思う。
けど、すぐに「できない」「無理」と言っている選手、無反応な選手はほかの何かに一生懸命なんだろうか?
一生懸命が恥ずかしい年頃かもしれない。
大人が一生懸命になるのがうざい年頃かもしれない。
こちらのモティベーターとしての能力が低いことが一番の原因だとは思う。
リーグ戦も3節を終えて、まだまだ不完全燃焼が続く。
何とかこのリーグ戦を通じて、選手のモティベーションを高めていかなければならない。
そのために始めたリーグ戦活動でもある。
リーグ戦プロデューサーではなく、一人の指導者として、自分も成長できないと選手の才能をつぶしてしまう。
能力のある選手はたくさんいる。
引き出すことがこちらの仕事であることをより自覚しなければ。
選手の能力は、ご父兄の皆さんが思っている以上に高いケースが多い。
「うちの子なんて…」
その発想をご父兄の皆様も改めてもらいたい。
もしかして、ご家庭でそんな感覚があったら子供にも伝染している可能性があります。
自分のお子さんを過小評価しないこと、それがこちらからの要望です。

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