昨日はスポーツ少年団の大会。
6年生主体のチームの大会ということだが、6年生3人、5年生3人、4年生4人、3年生2人というメンバー構成で参加。
チームの母体になる桂小学校が全校生徒50人ちょっとしかいないので過去にもこういったことは当たり前にあった。
今回は6年生の陸上大会やけが人等でこういったメンバー構成になってしまったが、来年以降は常にこういった状態が当たり前になる。
3年生までゲームに出さなければいけないチーム事情なので正直結果に対しては期待できない。これは最初から試合を投げているということではなく、6年生相手に3年生ではフィジカル的な部分で差が大きすぎるということ。この状況で上の学年の選手がどこまでできるかを期待して観てみた。
正直言って、期待以上の結果。
オール6年生チーム相手に苦しんでいる3,4年生のカバーリングであったり、指示であったり、熱い中で苦しいにもかかわらず本当に献身的に動き回っていた。
ときには強引なドリブルで長い距離を走ったり、逆に下級生を走らせるパスであったり、プレーで下の学年を引っ張る姿が数多く見ることができた。
3,4年生もこういった5,6年生の姿を心強く思ったことであろう。
普段ときめきリーグでは5,6年生で参加しているのでもしかしたら「自分一人くらい…」
といった気持ちがあるかもしれない。このように上の学年がやらなければいけない状況になればこれだけのプレーができる。十分できるだけの力はついてきている。
もっと期待して今後のプレーを見守っていきたい。
様々なチームが集まっての大会、いろいろな指導理念を持ったチームがいる。それに対して何が正しいのかという答えは出ないことは理解している。
ゲームを見ていると多いのはやはりベンチから怒っているチーム、細かな指示を出しているチーム。
午前中に見せてもらった中学校のゲームでもこの現象は見ることができた。
厳密にいえば、細かな指示を出している場合と、プレーごとにその結果、ミスに対して怒っている、そんな感じであろうか。
選手のモティベーションアップのために厳しい言葉を使うことは高いレベルに行けばいくほど多くなるかもしれない。厳しい言葉を否定する気もない。
我々のチームはほとんどベンチからの指示は出ない。楽だからとか怠けているからではない。サッカーで大切な選手自身の判断を大切にしたいからである。
当然ミスに対して厳し言葉も必要かもしれない。
「何練習していたんだ。」とか、「この前練習しただろう。」
という言葉も多く飛び交っていたが、そんな言葉も出ない。
最近はリーグ戦を行っていることもあり、「練習の成果をゲームに出す。」といった考え方から「ゲームで見つけた課題を練習で解決する。」という方向に変わってきた。
ゲームで出てきた課題というと表面的なものだけ、対処療法的な解決策になりがちだが、原因を深く追求して短期的だけでなく長期的に解決できるよう対策を練るように心がけている。
課題を見つけるという発想になると、ゲームで選手を怒ることもあまり必要ではなくなる。当然細かな指示など不要である。答えを見せながらテストをするということがないように、どのように選手が答えを求めていくかを見るためなので、課題は与えても指示は与えずに済む。
自分たちのやり方が正しくて、ほかのチームが間違っている、そんな思い上がりは持っていない。チーム事情や置かれた環境が違うので指導も違って当たり前。
私たちのチームにはこういった指導理念が正しいと思うので自信を持って実践している。(自信が揺らぐ時もあるが。)
もしかしたら今回の大会でそのあたりの成果が少しだけ見ることができたかもしれない。
応援に来ていたご父兄の目にはどう映ったのであろう?
意見を聞いてみたい。

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