一国の首相が漫画大好きなんていう国も珍しいとは思いますが、かくいう私も大好きです。
ただ、最近のマニアックすぎるのはちょっと理解に苦しむのですが・・・(歳のせいか)
やっぱり漫画はスポ根!
なんだかんだいってスポーツ、熱血、根性、友情、努力、こんなキーワード大好きです。
サッカーでの代表的な漫画といえば何といってもキャプテン翼ですが、実は年代的にこの漫画にはまった年代とは少しずれています。もう少し下の年代に皆さんがリアルタイムにはまっていたのではないでしょうか。(そう言いながらもブックオフでワールドユース編全巻買いそろえるあたりはやっぱり好きなんですが。現在そのワールドユース編は児童館に寄贈しておいてあります。)
スポーツの漫画の多くは勝利に向かって努力をする。主人公が平凡なタイプだったり、とびぬけたスーパーマンタイプだったりと、だいたい2パターンですが、目指すものは優勝とか勝利とか。サッカーだったら全国大会で優勝とか、ワールドカップで優勝とかが多いのか。野球なら甲子園が多いし、ボクシングはチャンピオンであろう。
多くのスポーツ漫画が多い中で内山コーチのお勧め漫画は、
「拳児」(詳しくはこちらを参考にしてください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8B%B3%E5%85%90)
中国拳法の八極拳を修行する少年の物語で、日本での八極拳の第一人者である松田隆智氏原作の普通のスポーツ漫画とは少し違った漫画です。
スポーツは勝利を目指すためのプロセスが大切であり、ほとんどの漫画の主題はそこに絞られています。努力して、苦しんで、倒れてもくじけずに立ち上がる、時には挫折もあるが仲間との友情でまた立ち上がる!そんなパターンが多く描かれています。
拳児の場合は少し違っています。
八極拳の祖父に幼少の拳児が問いかけます。
「おじいちゃん、どうして強くならなければならないの?」
スポーツや武道を題材にして、勝利のためにどうするかではなく、なぜ勝たなければならないのか、なぜ強くならなければならないのかを問うシーンってあまり目にすることないと思います。我々も、選手にその問いかけがあったときには迷うのではないでしょうか?
拳児の祖父はこう答えています。
「すべての人と仲良くするためじゃ。」
実はこの考えは、この漫画を読んでから私の中に残っています。
サッカーの試合で勝利を目指すのはなぜ?
強くなればたくさんのチームといい試合ができる。
強くなるにはうまくならなければいけない。
たくさんのチームといい試合をすることで心の通じ合ったたくさんの仲間ができる。
だから一生懸命トレーニングを積む。
私の周りの素晴らしい経歴を持つ指導者の皆さんはみな広い人脈を持っています。
たくさんの素晴らしい友を持っているように見受けられます。
強くなる理由はたくさんの人と仲良くなるため!
単純な言葉ですが、深い言葉だと思います。
指導をする人間にはこういった哲学が必要だと思います。
硬い本を読んでも何も感じるものがない時もあれば、子供向けの漫画からも強い感銘を受けることもあります。
先入観を抱くことなく、学び続けることが大切に思います。

0