昨日、今日と中学校のフェスティバルに帯同させていただいた。
中体連のチーム(部活動)と、クラブチーム入り混じってのイベントは多分今年で22回目。
スタートのときに関わっていたのでできるだけ見に行っている。
始めた当時は部活動しかなく、ジュニアユースのクラブチームって県内には無かった。
今はかなりの数のクラブチームがある。
クラブチームの場合は専門知識を持ったコーチが指導してくれる。ジュニアから同じコンセプトで指導しているといった部分がクラブチームの強み。
部活は基本的には先生頼り。
学校の先生は公立の場合は公務員で転勤が定期的にある。一貫的な指導って難しい部分がある。
専門知識がない為苦労していらっしゃる先生も多いはず。
クラブチームには、プロを育てるといった明確なビジョンを持ったチームも少なくない。サッカーで食べていく、そのためにはどうするのか、人間的にもどのようでなければならないのか、そういったことを徹底して指導しているチームもある。
部活の主な目的はスポーツをする事で、スポーツを利用して人間を育てるということであろう。
サッカーが目的なのか手段なのか、その違いは大きい。
ただ、部活だからサッカーを程々でいいのかといえば、決してそんなわけではないとおもう。
手段であるから適当に、部活だからクラブよりレベルが低くてもしょうがない、そんな気持ちで取り組んでいては技術的には差が開くばかりである。
今回感じた事は、技術一つ取ったとき、どこまで掘り下げていくかという事。
ボールタッチ一つでも、何のためにどの部分で触るのか、論理的に追求する深さの違いを強く感じた。
自分でも知らなかったというわけではないが、選手にそこまで要求していなかったので、選手もそこまで考えていなかった。
普段日常的に練習を見ている選手ではないのでどのレベルまで要求するのか、その辺りに多少遠慮があるのは確か。
ただ、いまの選手のレベルを見ると、もっと深いところまで追求する事を要求してもよいのではないかとおもった。
まだまだ、目の前に起こっている現象だけをとらえている選手が多いので、1秒後、2秒後、3秒後の世界をイメージする習慣もつけてもらいたい。
勉強をする、物事を学ぶという事は何も机の上だけではない。
学校での教育の一環としての部活動であれば、より物事を深く追求する探究心、行動から導かれる結果、逆に結果から必要とされる行動、それらをきちんと思い浮かべる事のできる論理的な思考、これらは実はサッカーでたくさん学ぶ事ができる。
自ら学ぶ姿勢、これを部活動を通して身につけてもらいたい。
今回はビルボードが一緒のブロックで対戦機会があったのでいろいろ勉強させていただいた。
ときめきリーグの関係で日頃からいろいろ話をしたり酒を呑んだりしているが、ジュニアユースのゲームのときにどんな指導をしているかは、実は初めて見させてもらった。
置かれている立場は違うが、今回は非常に参考にさせてもらった。
よそのいいところのパクリとか他力本願は私の得意とするところ。
山本中学校の選手にもプラスになるよう、こちらのスキルアップも妥協せずに取り組みたい。
とりあえず、そんなことを考えながら連休なので今日もバーボンを飲むことにしよう。

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