27日のオリックス対楽天の試合で、ミズノのグラブ作り名人として有名な坪田さんが始球式を勤めたらしい。
これ、結構すばらしい事だと思った。
スポーツ関係の雑誌や新聞等でしか知らないが(野球をやっているわけでもないし)坪田さんの作るグラブはプロ野球選手の間では有名でシアトルマリナーズのイチロー選手も心酔しているらしい。「こちらの要求することに全て納得行くものを作ってくれる」とコメントが載っていた。
最近のプロ野球の始球式、アイドルタレントだったり話題の人だったり、確かにプロスポーツだから話題づくりが大切なのはわかる。
しかし今回のように一般的には有名ではないがプロ野球を影から支えてきたマイスターに光を当て、感謝の意を表すことって今まであまり無かったような気がする。
日本の社会はどちらかといえば肩書きや知名度は重視するが、目立たない中でこつこつと技術の積み重ねをしてきた職人、マイスターにはあまり気に留めない社会。
マイスターがきちんと評価されるドイツなどとは少し違う、学歴や肩書きを元に、お金を沢山稼ぐ人が得えらいみたいな風潮が確かにある気がする。
結果ばかり気にして、成長やそれに至るプロセスをあまり評価しない指導者が多いのもこの社会的風潮のせい?とも考える。
野球に限らず色々な場面でもっともっとこの坪田さんのような人に光を当てたり、また敬意を表する場面が見る事ができるときっと子どもたちにとってもプラスになると思う。
久しぶりにスポーツ新聞で幸せな感じを得る事ができた。

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