従姉妹の二人がそれぞれ、やってきて、親から離れて二人はお泊まりする。
上の子はまだしも、下の子も、既に自立に目覚め、親が居なくても、逞しく寝泊まり出来る。
ついこの間まで、親にまとわりつき、離れたことは無かったのに、物凄い成長ぶりである。
二人が一緒になって、一緒に寝泊まりは初めての体験だが、殆ど一緒に居るのも、以心伝心で、二人の世界を楽しんでいる。

近くの丘陵に自然の湧き水が流れ、清水は四季を通じて、温度が変わらないので、冷気を呼び、子供たちの格好の遊び場で、なっている。
外に出ると日中はコンクリートも焼きつき、灼熱地獄であるが、鬱蒼とした木々に覆われ、湧き水周辺が、自然の冷気を呼んでいる。親に連れられたちびちゃん達の格好の遊び場で、この時期賑わいを見せている。
我が家の珍客も清水で遊ぶのが楽しみの一つである。
お泊まりも、明日は待望の清水に入るので、下の子は早く寝るなど、気合が入っている。
生活のリズムが違う、二人であるが、上の子は早寝、早起きの下の子に引っ張られ、未だ眠気の覚めない世界から、起こされてしまった。

早速清水へ、湧き水から生まれた流水路は池に繋がる。湧き水の源流は沢蟹や小生物の生息する世界である。池には鴨、無数の鯉が、群れなしている。
湧き水が流水しているため、浄化され、池の透明度も高く、黒や橙色の広げた両手の幅程の巨大な鯉が手に取る様に見える。一見、平和な世界も、外敵に突つかれたのであろうか中には背びれ部分に傷も見える鯉もいる。

鴨もこんなに近づいても、驚かず、我関せずとばかり、悠々自適の世界に浸っている。

清水では、水鉄砲での放水戦に挑み、放水の標的に水を浴びたり浴びせたり、きゃあきゃあと、戯れ童心に代える。、
板の小辺を流して、行方を追ったり変化に富んだ水流が色々の遊びの舞台になり、次々と色々のアイデイアが生まれてくる。
朝も早く、清水には余り人が来ず、ほぼ独占状態で、親から解き放されて奔放な二人に、たっぷり精気をもらう。
しばし、時を忘れたが、水面に寄ってくる、蚊の餌食に、我慢できず敢えなく退散した。
蚊の対策もしたが、貪欲な蚊の前に、好きなように血をすわれてしまった。
これも自然の楽天天国、夏休みの思い出が出来たかな・・・。

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