
10数年間、24時間フル稼働で働き続け、我が家の食の貯蔵源もとうとう命脈尽きた。
冷媒ガスを循環させるポンプ音が「ブオーン」と鳴り、存在感を示していた冷蔵庫が、時々がお休みになり、静かになる。
成仏になる前の不吉な前触れである。
1日ないし1日半で動いている筈の「ブオーン」が突然止まっている。
電源を引き抜き、再度差し込み、電源を投入すると、動きだすがポンプ音が時間と共に静かになってしまう。
こんな事を繰り返しながら、一縷の望みを託し、修理屋に派遣の依頼をしたが、途中で心がわりし、此処は全うさせ、成仏させることにして派遣をお断りした。

先代の最期に、切れ目を作れない。
早速、2代目を求め、山越えして、チラシを握りしめK○電機へ。スムースにパーキングに入れたが、何と棚卸しで休みである。
先代が命脈付きかかっているので、このまま帰る訳にもいかず、向かい側の山○電機へ行く。陳列する多量の冷蔵庫を前に、庫内スペースも十分、売り子屋のお勧めもあって、2代目の購入手続きに思ったら、何と入庫に3週間かかると、諦めた。
なんせ、成仏しかかっている先代に、一時の猶予も許されない。
仕方なく、並んでいるH社を選ばずを得ないので、購入する。
先代の冷凍品、冷蔵品をクーラボックスに急遽詰め替えして、いよいよ完全成仏準備。命脈尽きるまで何とか、働いてもらい、2代目へ何とかバトンタッチする。
2代目が到着しても、直ぐに立ち上がらない。冷蔵、冷凍温度まで数時間かかる。
ばたばたと入れ換えて、漸く先代から2代目に魂を入れ換えた。
2代目は容量が大きくなったが、意外と収まりが悪い。
観音扉が開ける度に建屋に当たって、傷が生みそう。
先代にこんな事が無かった。
慣れるまで、慣れろ2代目を使いこなすまで、かなり時間がかかりそう。

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