
年越して、1度雨が降ったが、このところ晴天続きで、グ〜ンと寒くなった
廻りは何処も、其処も悪い話しばっかり、天候とは裏腹に益々混迷の世界。
不況の世相を反映してか余計に寒さが身にしみいる。
今日も凍てつくような寒さの朝を迎えるが、修行僧のように薄くらい内に外界に出る。
今朝もマイナス3〜4℃と外気が全身を包み、冷蔵庫に飛び込むような世界である。
北側に位置し、直ぐ近くのの多摩平の山を抜け団地に行くが、その山も霜柱が立ち、土が浮き上がりフカフカでまるで新雪の上を歩くようである。
その成長した霜柱の姿に寒さも余計に加わり、身を縮めながら急ぎ足で東光寺の高台にむかう。
日野の開けた場所から富士山を見ると何時も大室山が前方を遮るが、北側に位置する東光寺の高台から見る富士山は大室山を避けて裾野まで見える。
一方では八王子の工業団地にエレベータの試験塔の無粋な姿が富士山の脇に立ちいずれにしても、画材の枠内で邪魔をしている。
今頃の時期は視界の中にガスも消え、日の出の間もない朝日を浴び、真っ白な富士の姿を間近に見ることができる。朝も早く殆ど人気のない世界に、時折駆けつける朝散姿の人がこの高台で、富士の姿を前に手を合わせる人も時には見かけられる。
そのすがすがしい姿に、神に通じる、信仰心なのであろうか・・・。
一年を通じて今が一番綺麗に輝く富士山であった。

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