〜母親の家に行くと、もう取り壊されるしかない、家の二階に古ぼけた小さな机があった。
引き出しを開けてみると、小さい頃の自分の創作日記が出てきた。
全く目の前に無い光景を目をつぶって書いている。
小学4年生の頃の遊びだったと思うが、原文のままここに載せてみる事にした!
13歳の創作 『森』 某年8月14日作
私はこの森で死ぬのであろうか!
この森は、一生涯抜け出せない森なのであろうか!!
私はこの森が嫌いだ。
この森が私を嫌っているように、私もこの森に入ると憂鬱になってしまう。
どんなに森の外で
おいしい木の実をついばんでも
海に行って魚を取ってきても
他の小鳥達と楽しく遊びまわっても
大空を気の晴れるまで飛び回っても
夕日が落ちるとこの森に帰らなければならない。
この森に帰ってくると、また憂鬱になる。
この森はきれいで静かだ
この森には美しい色とりどりの花が咲き
木は緑をいっぱいに茂らす
しかし、私はこの森は嫌いだ
夕方になると鳥達は眠ってしまい
風の木の葉を揺らす音と私のつぶやく声だけが聞こえる。
この森は恵まれた自然環境を生かしきっていない
ちょうど話に聞いた、人間達が木を切り倒し環境破壊しながら家を作るのと同じだ。
私はこの森が嫌いだ。
しかし、私一人がさえずった所でどうなるだろう。
一滴の朝露が、枯葉の上に落ちるだけだ。
※この森とは当時生活していた家だった・・・
あちこちすすだらけのわら屋根の家、不衛生な汲み置きの井戸水を生活用水にしていた。
今でもよく病気にならなかったと思っている。
過保護になりすぎる方が、かえって病気を招くのかも・・・