2007/7/18

汗疱・異汗性湿疹って知ってますか?  仕事

昨日に引き続き、このところよく見る疾患シリーズです(笑)
いわゆる「手の湿疹」といって来院される患者さんの中には、「汗疱(かんぽう)」「異汗性湿疹」の患者さんが結構多くいらっしゃいます。
ありふれた疾患なのですが・・・・原因がはっきりしないことが多く、治りにくいので、患者さんと一緒に奮闘しちゃう疾患のひとつと言えます。

疾患としては、手のひらや手指、足の裏に小さな水疱(すいほう)が多数現れる再発性疾患です。
 原因は、明らかではありませんが、夏期に汗の多い人にみられることが多いことから、汗が間接的に影響を及ぼしていると考えられています。また、食べ物や歯科金属中の金属に対するアレルギーが原因になっている場合もあります。
 症状としてはいろいろとありますが、典型的には、手のひら、手指、足の裏などに、両側で内容が透明な小さな水疱が急に多数現れ、稀ですが小さな水疱がくっつき合って大豆大にまでなることもあります。かゆみは不定ですが、時に周囲に紅斑を伴い強いかゆみや軽い痛みがあります。小さな水疱は次第に吸収され、通常2〜3週間で丸い鱗屑(りんせつ)になってはがれて治っていきます。

 鑑別としては、手足の白癬(水虫)・白癬疹・掌蹠膿疱症・接触性皮膚炎(いわゆるかぶれ)等です。手の白癬は皮膚科で検査をすればはっきりします。足に白癬があってじくじくしている時には、白癬疹といって菌は感染していないのに手のひらや指にも小さな水疱が多発することがありますので注意が必要です。金属アレルギーの関与が疑われる場合はパッチテストを受けます。

 一般的な治療の方法は、小さな水疱が現れてかゆみがある時には、ある一定の強さ以上のステロイド外用薬が有効なことが多いですが、一過性のことも多く、再発してしまう例も多いと思います。水疱が乾いて皮膚が丸い鱗屑になってはがれる時期には、尿素含有軟膏を使用していきます。
軽症の場合は是でもよいですが、治療に抵抗性の場合や再発が多い点で、手の平がべとべとした状態の方の場合、多汗症に準じた治療方法(漢方薬等)が有効性が高い場合をよく経験します。

 手の湿疹で長くお困りの方、この疾患の可能性があるかもしれません。一度、皮膚科医にご相談を!!
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