遅れ馳せながら、先日行なわれたACLについて。
柏レイソルがごく近い将来挑戦する、ACLについて。
単に「チャンピオンズリーグ」と言えば、普通ヨーロッパのチャンピオンズリーグを指す。
間違ってもアジアのチャンピオンズリーグの事だったりはしない。
この状況は、なんとかならないモンなのか?
「ACL」と横文字3つ並べられてもさ。
サッカー好きの人ならともかく。
そうじゃない一般の人が、この横文字を耳にして、何の事か瞬時に分かる人は少ないだろうよ。
「ACL? 『アジア・クリケット・リーグ』の事じゃない?」
「いや、『エアー・セントラル・リミテッド』の略じゃね? 最近のギョーカイ用語って、略語多いからさ」
「ひょっとして、ひょっとしたら、『アッと・チャラッと・レレレのレ』の略かも。よく分かんねえけど」
どうするよ? レイソルがいつか参戦する大事な大事な晴れの舞台が、そんな風に言われた日には?
「カシワレイソル? ああ、あの『アッと・チャラッと・レレレのレ』をやるトコでしょ?」
違う違う違う。そんなの絶対、ちがーう!!
俺が観た限り、お茶の間向けの総合ニュースのスポーツコーナーでACLを扱った放送局は見かけなかった。
ちゃんと報道すれば、一般の視聴者も間違いなく関心を持ってくれる分野なのに。
大リーグや海外組のサッカー選手については、さらりとでも触れるのに。
自分の国のクラブが臨む本気の舞台には、ニュースで触れたがらない。
よその国では考えらんねえぜ。こんなの。
話を変えて。
国際大会に参戦するのは、とても大変だと思う。
対戦相手は馴染みの有る国内のチームではない。
相手を調べるのに、日本語で書かれた国内向けのメディアや、現地の映像だけでは、限度が有る。
現地で使われている言語で書かれた物で情報を調べなければ、満足に試合も出来ない。
国際大会である以上、敵地は外国。
練習場への経路。
道路事情。
宿泊場のホスピタリティ。
試合会場のピッチ。
こういった現地事情を調べ上げなければ、試合会場にすら辿り着けない。
そう考えると、ACLを闘う場合、或る程度の準備期間が必要になる。
例えばタイのチームと対戦する場合、タイ語を使える翻訳者をクラブ専属で雇わないと、情報収集も儘ならないだろう。
下見や移動の際には、タイ語を話せる通訳を同行させなければいけないだろう。
義務教育で習う英語ならいざ知らず、その他の言語、特に東南アジア系の言葉を操れる日本人の数は、非常に少ない。
人選だけでも困難を極める。
しかも対戦相手は1チームだけじゃない。
グループリーグだけでも3つ有る。
手間・暇・身銭が相当掛かる。
でもそれを惜しめば、確実に赤っ恥を掻く。
3月12日にJリーグのチームと対戦した2チームは、何れもタイのクラブ。
本来、タイのACL出場予定クラブは、国内リーグで優勝したチョンブリFCのみ。
つまり与えられていた出場枠は1つだけだった。
だがインドネシアの国内リーグがAFC(アジアサッカー協会)の定めた期限までに終わらず、インドネシアの出場枠が剥奪された。
その枠がタイに1つ廻って来た。
そしてタイリーグ準優勝クラブであるクルン・タイ・バンクは急遽ACLへの出場が決まったのだ。
日本にいる俺達が外国について調べるのに、インターネットは重要な手段。
それでも前述の理由から、調べるのに時間が掛かる。
これがタイにいる人が日本について調べる、となると、もっと手間が掛かるだろう。
タイは常夏の国。
昼に通りを歩く人に、ホースで水を浴びせるのがサービスになる。
それ程、目茶目茶暑い国。
そしてパソコン・携帯電話といった電気機器は水に弱い。
水浴びばっかりやってる国のインターネット普及率は低いだろう。
タイではクーデターが頻繁に起こる。
そんな所に外国の情報が順調に入るとは思えない。
タイにいるタイ人が日本について調べるのは、日本にいる日本人がタイについて調べるより遥かに時間を食う。
ましてやクルン・タイ・バンクの場合、ACL出場は急に決まった。
準備期間があまりに短い。
そういう事情を考えると、鹿島アントラーズにとって、クルン・タイ・バンク戦は勝って当然の試合。
9-1で勝ってはいるが、あれ位出来なければ、Jの覇者としてどうかと思う。
ガンバ大阪はホームでチョンブリに引き分けた。
グループリーグにはアウェイゴールルールが無い。
それを考えると、立派な失態だ。
ガンバがACLの舞台で、本拠地での勝ちを逃したのは、初めてではない。
「学習能力が無い」と言われちゃうぜ。
国際試合でホームで引き分けるという事は、アウェーでは惨敗するという事なのだから。
西野監督の首が飛ばなきゃいいけどな。
俺の希望としては、
外国勢に是非ACLで日本勢を苦しめて、レイソルのJリーグ制覇に一役買ってほしい。
いや違う。日本勢に是非頑張って、「チャンピオンズリーグと言えばACL」と言われる様になってほしい。
サウジアラビアのアル・イッティハドはガンバ大阪からマグノ・アウベスを引き抜いてACLに備えている。
ブラジルのサントスFCは鹿島アントラーズからファボンを、リオ・デ・ジャネイロの古豪フルミネンセは浦和レッズからワシントンを、それぞれ引き抜いて、南米のチャンピオンズリーグであるリベルタドーレス杯の対策を整えている。
国際大会を闘うクラブは、そういう準備をするものだ。
翻って日本勢には、そんな準備をしているクラブが無い。
本気でACLを闘おうとしている風には、俺には見えない。
日本勢は、ACLで軒並み大苦戦するだろう。
何も夜逃げ同然で古巣を去らせてまで選手を手に入れろとは言わない。
だが海外のライバルクラブの主力を引き抜く位の姿勢は欲しい。
こういう部分も重要だと思うのだ。
引き抜きの段階から、既に試合は始まっている。
だからと言ってレイソルがお裾分けする気持ちなんて、これっぽっちも無いが。
準備がしっかりしているクラブは、異国の芝でも負けはしなかった。
準備が満足に出来なかったクラブは、国内リーグに影響する程の大敗を喫した。
タイの2つのクラブを見ていると、予習が如何に大事か、痛感させられる。
良い親になる資格の有る人は、親になる前から親の心得が出来ている人なのだ。
今の内からACLの下準備をしてもいいんじゃないか?
1年は早い。
アントラーズやガンバ、レッズという
前座、いや違った、前例が有る。
参考にしない手は無い。
近い将来参戦するレイソルのアジアの舞台の為に。
■ACLグループリーグ第1節(3/12)
鹿島アントラーズ 9 - 1 クルン・タイ・バンク
@チュラスタジアム
ガンバ大阪 1 - 1 チョンブリFC
@万博記念競技場
追伸)
決められる時に決めないと、こうなっちまう。
圧力の掛かる場所でこそ、集中力を!
相手ゴール前でこそ、集中力を!
■J1第2節(3/15)
柏レイソル 0 - 2 大分トリニータ
@ビッグ・アイ