小さな命を犠牲にしてまで伝えたかったこと
埼玉県ふじみ野市のプ−ル・排水口の不備で亡くなった戸丸瑛梨香さん(7)の通夜の席(8/5・夕)で、お母さんの裕子さんが瑛梨香さんに呼びかける形で書かれた手紙が読み上げられたという。
その要旨が新聞紙上等に発表されてその内容を知った。
読んでいってその中のことばに、わたしは強い衝撃と刺激を受けた。
母・裕子さんの手紙は、「私たち家族にとって、瑛梨香は宝物でした」で始まる。 そして手紙の終わり近くに次のようなことばが述べられている。
「小さな命を犠牲にしてまで、伝えたかったこと、何だったのか。 パパもママもこれから考えるよ。」
言うまでもないことだが、瑛梨香さんは自らの意思でそうなったのでもないし、そうしたかったのでもない。しかし、裕子さんがこのようにとらえて、「これから考えるよ」といわれる意志表明は、明らかにわれわれ表現者=作家が担うべき事柄である。
われわれ書き手は、裕子さんに後れてはならない、と強く思う。