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午後8時の訪問者

『午後八時の訪問者』(2016ベルギー)
原題 LA FILLE INCONNUE/THE UNKNOWN GIRL

ダルデンヌ兄弟の新作、見ました。4/8より、有楽町ヒューマントラストにて。

映画『午後8時の訪問者』
公式サイト

http://www.bitters.co.jp/pm8/


監督 ダルデンヌ兄弟

主演 アデル・エネル


真面目で若い女医のジェニー(アデル・エネル)。街で診療所を営んでいる老医師の代替で勤務しながら、研修医へ医療の難しさを教えている。気の弱い研修医は、感情を抑えながらも意志の強いジェニーに対して反感を表す。
受付終了後の一時間経った夜八時、チャイムが鳴る。出ようとする研修医に対して『もう一時間も過ぎている。本当に苦しかったら何度も鳴らすでしょう』患者の痛みに寄り添いすぎていては医者は務まらない、と直前のてんかん患者の発作に動顛していた研修医を咎めつつチャイムを無視する。

明くる日、近くの川で頭を強打した死体が見つかり、警察が診療所の防犯カメラの提供を求めに来る。防犯カメラには死体の人物である昨夜八時にチャイムを鳴らした若い黒人女性が映っていた。他殺の可能性がある。
自分がチャイムに出ていれば助かったかもしれない。自責の念に駆られたジェニーは移民と思われる身元不明の女性が無縁仏にならない様に公立共同墓地へ掛け合って自費でお墓を確保し、女性の名前を突き止める為に自ら町中で聞き込みを始める。女性の名前に近づくにつれ様々な問題が浮き彫りになってくる。

というサスペンス風な話。


とても素晴らしい。
ザ・ダルデンヌ兄弟の映画、という感じです。前回『サンドラの休日』は地味で、前々回『少年と自転車』は比較的派手?で今回は中間、『息子のまなざし』の様にジワーと来ますが、今までより割と台詞は多目です。多分、体と心を診る医師が主人公なので言葉を大切にしたのかと思わせます。

兎に角、主演のアデル・エネルが凄い。医師としての立場が冷静さを求められるためか、喜怒哀楽の感情を顔に出さない押し殺した中に、確実に動揺や揺らぎが見えていて凄い。フランスで現在ナンバーワンと呼ばれている女優らしい。
町医者の、猛烈に忙しくて過酷な日々…受付も看護師もいなく、24時間電話が鳴っては往診し、チンピラも来る診察風景を淡々と捉えつつ、自ら女性の名前を突き止める過程で見えてくるこの街(ベルギーの郊外リエージュのセラン)の病み。ダルデンヌ映画の永遠のテーマである、移民、貧困、売春、麻薬、親と子。様々な社会問題は点と線で結ばれていて、見殺してしまったと言う自責の念からくるせめてもの償いとして『名前を知りたい』というジェニーの強い意志による行動が、全てを炙り出すという構成。


警察とは別に独自で調査し始めるジェニーは、犯人は誰なんだろうと言う思いにも駆られ、サスペンス要素がある。調査過程で女性が不法移民の売春婦だとわかった後、突然車で追われて『そいつを探すな』とギャングに脅されたり、普通に考えてかなりハードボイルドな話で、この後どうなってしまうのかと言うドキドキ感もある。それと並行して日々の診察も淡々と行われていて、随所に患者からの感謝や、研修医や街の人との信頼関係などの幸せエピソードが交じり、医者として人としてジェニーが成長していく姿も映されている。

ベルギーの郊外の町医者の日常に、サスペンス、ハードボイルドが加わっている物語ですけれど日本の探偵物、推理物ドラマとは全く違います。日々、忙殺されている仕事や、その時チャイムに出なかった瞬間の判断の動機が凄く細かく描写されていて、日々の暮らしの中で見えなくなっていることがあるのだろうな、と一瞬の判断で後悔してしまう自分も投影されると怖くもあり、もう一つの感動も起こります。全く飽きさせません。


ダルデンヌ映画の常連俳優ジェレミー・レニエ(ある子供等)、オリヴィエ・グルメ(息子のまなざし以降全部出ている)の他、『息子のまなざし』のフランシス役の子(事件現場で働いてる人)や『少年と自転車』のトマ・ドレ(多分バイバイジェニーを歌ってた子供)など沢山出ているので、ダルデンヌ映画を好きな人には俳優探しも楽しめます。

冒頭、病院への転勤を知った患者から自作の『バイバイジェニー』を歌われるシーンと、
漸く、本当の女性の名前が分かった後、患者を診察室へ連れて行くラストシーンが兎に角良い。

一人でタバコを吸うシーンから診察風景、電話の会話、台詞、登場人物全て、全編にわたって一切の無駄がなく、まるでラモーンズの様で凄いです。



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投稿者:エースケエスエス

オレとブルーハーブ


4月22日、土曜日。
午前中、祖母の四十九日納骨式へ。ジイさんと70年振りの再会なのか(祖父は29歳で死んでいるので)…としみじみ思いながら、雨の中五時、渋谷eggmanへ向かう。

THA BLUE HERBを初めて見に行く。
初のeggmanは意外と狭く、下北沢shelterより少し広いくらいでキャパは150位…
予想通り所謂B-BOYらしきファッションは少なく、スーツ姿や真面目そうな人、パンクっぽいのまでいる。ブルーハーブは500人位集めると思っていたが、目当てはあまりいなさそうな雰囲気。バーカウンターは狭くてお姉さんが一人で立ち回っているため中々お酒は貰えない。時間も早いので深夜のクラブの様な狂乱も無い。

1stアルバムが出た1998年ころ、
SHINGO 2の緑黄色人種やら、新たなお洒落日本語ラップが来つつあった頃だが、ブルーハーブをわりとすぐ買ったのはSTRAIGHT UPからヒップホップが出たと言う事もありそれ自体も衝撃でしたが、BOSSの語る様なトーキョーへの過剰なディスラップと暗いトラックも衝撃で、詩人だなと当時思った。当時なにかの雑誌で、たしかYOU THE ROCKが『もし先にブルーハーブがいたら自分はラップやめていた』と言う様なことを言っていた記憶があります。その後のフジロック(行ったことはない)かなんかの映像も良くて、YouTubeはまだない頃なので何で見たのかは記憶にありません…

暗いのかアッパーなのか…
どうなのかワクワクで前の方へ。
暗いとかどうこう抜きに、かなり熱いコブシでラップする演説的(宗教的?)な仕上がりでとっても良かった。
多分、盛り上がりからすると客層はアウェーと思われるが、ライブ終わると『あっちなんで』とか言ってステージから客席に降りて関取の様に客に体を叩かれながら出て行ったのは、昔吉祥寺WARPで見たENVYを思い出した。
『チンピラぶってるB-BOYよりリアル』がオモローでした。

秋には野音ワンマンもあるらしい。またみたい。


そのあと主催のtommy wealth。
ドラムのトミー氏(日本人にしか見えない)のソロ?プロジェクト。DUB的なPA、ベース、エレクトロバイオリンの四人でX JAPAN的な耽美メロデスの様な曲をインストで奏でていた。
ラストの曲は代表曲らしいがゲストミュージシャンのボーカルが出てきて、どっかで見たなと考えていると多分、元ヌンチャクのVOの人だと思った。

ヌンチャクのVOの人を見るのは高校一年生の時に新宿ロフトへ見に行ったハイスタの前座以来20年振り…そもそもお金を払ってラップを見に行くのも15年振り。


eggmanを出ると、激しい雨…
傘も意味無いくらいに猛烈に濡れ、PARCOの跡地を横目に、今日は何かと時の流れを感じる…時代は変わる…なノスタルジーな1日でした。




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投稿者:エースケエスエス

WILD LUNCH next show

次回のワイルドランチは、小岩bushbash。



4/28 fri -spit

小岩bushbash

live:

d/i/s/c/o/s

Wild Lunch

HATEMAN

VOTZCO



open19:30

start20:00

adv1500yen

door2000yen(+1drink)



われわれWILD LUNCHは二番手、8時半頃の出演です。



そして、

そろそろ有楽町で始まった、ダルデンヌ兄弟の新作『午後8時の訪問者』

公式サイト
http://www.bitters.co.jp/pm8/

見に行かなきゃいけませんし、


前売り買ったものの都内は混みすぎていてまだ見ていないエドワード・ヤン監督の『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』

公式サイト
http://www.bitters.co.jp/abrightersummerday/

そろそろ新百合ケ丘アートセンターでもやるので、見に行かなきゃいけません。





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投稿者:エースケエスエス

ミツバチのささやき

『ミツバチのささやき』(1973スペイン)

原題…El espiritu de la colmena

監督…ヴィクトル・エリセ


渋谷ユーロスペースにて、3/25よりリマスター上映中。

the アートシアター
http://the-art-theater.com/



1940年代スペイン。
イサベルとアン姉妹(5〜6歳か?)は養蜂業を営む父と若い母親と家政婦と五人、荒れて衰退している田舎町オユエロス(実在の町)の大きな家でのんびり暮らしている。

ある日、移動映画が町に来る。
娯楽の少ない町に来た映画を楽しみにしていた姉妹はハリウッド映画『フランケンシュタイン』を見る。

物語を理解できない妹アンは姉イサベルに「なんでフランケンシュタインは女の子を殺したの?なぜフランケンシュタインは殺されたの?」と聞くが姉イサベルは「フランケンシュタインは精霊なの。夜になると動くの。本当はどちらも生きているの、映画は作り物だから。会いたいときは名前を言って呪文を唱えるの。」と教え、フランケンシュタインは村はずれの廃墟に隠れている、と言って妹を廃墟へ連れて行く。

姉イサベルは授業で困っている妹アンを助けたりして心優しい反面、言葉巧みになんでも信じる純粋な妹アンを執拗にからかうがアンは全く気付かない。
ある日、姉イサベルは鉢植えに当たって倒れている。死を感じたアンはショックから立ち直れない。

姉との確執にめげずフランケンシュタインが居るはずの廃墟に一人通うアンは、とうとう見つける。男は足に怪我もしている。フランケンシュタインを助けたいアンは林檎をあげ、傷を手当てし、暖かい父親の外套を盗んで着させる。

数日すると男は廃墟に居らず、床には血の跡があり、振り向けば後ろに父親が立っている。こっちに来いと声をかけられたアンは逃げる。あてもなく逃げたアンは夜中、本物のフランケンシュタインと会う。

翌朝、捜索に出ていた父親と村人に発見されたアンはショック状態で弱っているが、医師は「アンは子供なんだ。時間をかければ辛いことも忘れられる。今アンが生きておることが大切だ」と母親を諭す。

起き上がれるようになったアンは、姉から教わった精霊への呪文をフランケンシュタインに語りかける。


終わり。




みんな大好きミツバチのささやき。

だいぶ前にオリエたんからビデオで借りて以来、映画館で見てみたかった。ヤッパリ良かった。

歴史的背景として、1930年代スペインは左派系の人民戦線政府軍とフランコ率いる反政府軍が争う内戦状態にあったが、1940年フランコ反政府軍の勝利に終わる頃を題材としている。
映画はその後フランコ独裁政府統治下の終わりころ1970年代に作られている。若かりし頃のヴィクトル・エリセによってホラー映画として依頼され製作する。結果的には予算の都合上、有名な俳優を出せないということで割と自由に作られたらしい。逆にエリセにとっては好都合となった。
規制は少し緩和されたものの政府の検閲があり、直接的には政府批判ができない為に暗喩が多用されていると思われ非常に独創的でボヤ〜っとしている。



かなり前に一度見たきりで、ストーリーは記憶が薄れていましたけれど、今回は幾つか気付きました。

まず冒頭、
母親が不倫している、
父母かなり年の差婚、
父はミツバチと娘達ばかりに集中して嫁に無関心、
姉妹は仲良いが姉の性格が最悪、
町が荒廃している、

メタファーとしては町の荒廃はそのままスペインの状況。ミツバチは当時のスペイン国民を象徴していて、セッセと蜜を集めてくるが全く自分達(蜂)の為にならないことを繰り返している。
姉は同じスペイン国民ではあるものの仲間も騙す立ち振る舞いの悪いスペイン人を、
母親は善悪を分かっているものの押し黙っている国民。
ミツバチを操る父親は独裁者なのか体制側なのか、良かれと思ってしている事が最早誰のためにもなっていない。

最後はアンの失踪で、みんなが大事なことに気づいて(母親は不倫相手の手紙を焼くなど)自分の本心を取り戻す、と言った具合でしょうか。

多分、このバラバラな家族が分断されたスペイン人を象徴していて、みんな長い間の抑圧状態で、何をしたいのか、何が大切であるのか本当の自分がよくわからなくなっているのではないかと思われます。

純真なアンは未来のスペインへの希望なのか…

当たっているかどうかはまったく分かりませんけれど、こんなメタファー研究しているなんて、だいぶ歳くったなと思います。



そんなこんな抜きで、
スペインの田舎の映像美、愛らしい姉妹の演技、子供の頃って大抵こんなものでしょう、と言うノスタルジーに加えてフランケンシュタインをぶっ込んでくることで映画(恐怖映画)が子供に与える影響を軸にサスペンス風に(ホラー風に?)物語を進めていて、見るのは二度目なのに結構怖い…

子供達は本名で出ているのがまた良い結果になっていて、それにしてもイサベルの死に様は迫真の演技デス…

子供の頃に味わう現実と空想の曖昧さと未知へのドキドキ感を最高な形で表している映画で、ヤッパリ良かった。

次回はヴィクトル・エリセ長編第二作目『エルスール』見ます。




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投稿者:エースケエスエス

WILD LUNCH ライブスケジュール



4/28 金曜日
@小岩 bushbash


5/11 木曜日
@横須賀 fuck yeah

discos企画

ABJECTS(from LONDON)JAPAN tour


5/17 水曜日
@西荻窪 PITBAR

6/11 日曜日
@ 鶯谷 what's up


平日盛りだくさんです。




動画をアップしました。


今日は多分、初めて本物のウルトラソウルを目撃して、ほとんどの日本人が稀勢の里の優勝に目を腫らしていると思いますから

後日、超お暇なときにでもご覧あれ。


https://youtu.be/FWLJnmoiNVI

https://vimeo.com/207260217





思わずTVを撮ったやつ

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投稿者:エースケエスエス
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