それでは続きます。今日は日中、暖かかったのですが、午後になると太陽が隠れてしまい、日陰になってしまったので、寒い観戦となりました。寒さには慣れているのですが、6時間以上も乾燥したところにいたので、唇がかさかさになってしまいました。すぐに家に帰ってリップクリームを塗りましたが、リップクリームも必需品になりそうですね。分かっているのですが、忘れてしまうんですよね。
セガサミー対鷺宮製作所
鷺宮製作所
1番ファースト 伊藤 篤(白鴎大学出身 24歳 2年目)
2番ライト 芦川晃也(国際武道大学出身 27歳 5年目)
3番レフト 藤田啓至(法政大学出身 28歳 6年目)
4番サード 横田崇幸(東海大学出身 24歳 3年目)
5番ライト 村上純平(法政大学出身 27歳 5年目)
6番指名打者 金本裕之(都島工業出身―鷺宮製作所狭山 10年目 28歳)
7番ショート 狩野卓也(東北福祉大学出身 25歳 3年目)
8番キャッチャー秋山泰隆(旭川大学出身 31歳 9年目)
9番センター 道広伸一(八戸大学出身 24歳 2年目)
ピッチャー 岡崎淳二(東洋大学出身 38歳 16年目)
セガサミー
1番レフト 川端 裕也(立命館大学出身 26歳 4年目)
2番ライト 照屋 真人(亜細亜大学出身 27歳 5年目)
3番センター 宮崎 祐樹(亜細亜大学出身 24歳 2年目)
4番ファースト 十九浦拓哉(東洋大学出身 23歳 2年目)
5番サード 久保 穣(日本体育大学出身 26歳 5年目)
6番指名打者 佐藤 俊和(青山大学出身−ミキハウス 32歳 10年目)
7番ショート 神野 達哉(立正大学出身 23歳 1年目)
8番キャッチャー谷澤 恭平(佛教大学出身 23歳 2年目)
9番セカンド 宮之原 裕樹(東海大学出身 26歳 4年目)
ピッチャー 南 大介(龍谷大学出身―ミキハウス 31歳 9年目)
お互い都市対抗出場同士の対決。鷺宮製作所の先攻で試合がはじまった。セガサミーの先発は南。主にストッパーとして登板し、145キロ前後の速球を投げ込むパワーピッチャーだが、この日は先発なので、速球は140キロ前後。南はツーアウトまで簡単にとるが、3番の藤田に四球を与えてしまう。そして4番横田にはセンター前ヒットを打たれ、ツーアウト1,3塁のピンチに立たされる。続けて5番村上、6番金本、7番狩野が安打と計4連打で3点を先制される。
1回の裏、セガサミーの攻撃。鷺宮製作所の先発投手はベテランの岡崎である。岡崎のストレートは130キロそこそこではあるが、高校生の130キロと違ってキレがあり、100キロ台のスローカーブを交えるので、更に速く見える投手。この年齢で続けることができるのはそういった上手さがあるからだろう。だが、初回は中に入ったボールを狙われ、ツーアウトから3番宮崎に右中間を破るツーベース。そして4番十九浦にセンター前ヒットを浴び、1点を返される。
だが、2回の表、鷺宮製作所は2番の芦川がレフトスタンドに飛び込む本塁打を放ち、4対1と突き放す。しかしその裏、セガサミーは6番佐藤がフェンス直撃の二塁打でノーアウト二塁とすると、ルーキーの神野がレフト前ヒットで1,3塁。そして8番谷澤がレフトの犠牲フライで1点を返し、4対2とする。その後は落ち着いた投球。5回の裏まで4対2のスコアのままであった。そして6回の表、セガサミーは南に代えて、右サイドハンドの木村宜志(27歳・東北福祉大学)にスイッチ。木村は体を正対させるのではなく、三塁方向に向けて、プレートを右よりの位置から投げてくる。そのため右打者から背中越しで来る。ストレートは130キロ台ほどだが、キレもあって打ちにくい。だが4番横田はうまく粘った末、センター前へ打ち返し、5番村上はセンター前ヒットで横田はすかさず三塁へ突入する。ワンアウトとなった後、7番狩野がスクイズを敢行し、5対2とする。しかしセガサミーも6番佐藤がレフトのネットを直撃する大ホームランで1点を返し、5対3。まさに追いつ追われつの展開になっていた。
7回の裏、セガサミーは9番宮之原がサード強襲内野安打。1番川端はバント。投手岡崎が処理し、一塁へ送球するが、送球が高めに浮いてしまい、足が離れてしまいオールセーフ。そして2番照屋がバントを決めて、セガサミーは内野安打と相手のエラーでこれ以上ないチャンスをむかえる。鷺宮製作所はここまで好投の岡崎を降板させ、元巨人の三木均を投入する。

かつては140キロ台後半の直球を投げていた三木だが、今はその面影はなく、ストレートのスピードは130キロ台。コントロールも定まらず、3番宮崎のときにワイルドピッチで、同点。そして4番十九浦はファーストゴロを打たすが、これが野選となり、同点に追いつく。これで一気に試合が分からなくなった。三木は後続を抑えた。
8回の表、鷺宮製作所は3番藤田から。セガサミーは6回から登板していた右サイドハンドの木村に代えて、斎藤勝(修徳高校出身 22歳)に代わる。斎藤は藤田をセンターフライに打ち取り、交代。ワンポイントリリーフを果たした。187センチの大型左腕であるが、まだそれを持て余している印象。顔つきにも自信がなく、リフトアップしたときにふらついている印象を受けた。球速は130キロ前後(マックス134キロ)で、威力は感じるが、物足りない。今年は4年目。そろそろ見違えるような成長がないと厳しいという印象を受けた。斎藤に代わってエースの上津原 詳(26歳・青山学院大学)。彼も右サイドハンド。
ストレートは135キロ前後ではあるが、キレのあるストレートをコントロールよく投げ込んでいく。4番横田はサードゴロ。5番村上はショートゴロに打ち取る。8回の裏、セガサミーは村上、川端のヒットなどで勝ち越しのチャンスを作るが、無得点に終わる。
9回の表、セガサミーの佐々木誠監督が動く。捕手をベテランの坂田精二郎(34歳・シダックス)に代えた。そう坂田はシダックス時代、野村克也氏からインサイドワークを厳しく鍛えられたキャッチャーである。坂田のリードは冴え渡る。まず6番金本は内角ストレートで見逃し三振。狩野はファーストゴロ。そして8番秋山を見逃し三振に打ち取り、あっさりと三者凡退に打ち取った。
9回の裏。セガサミーは3番宮崎がセカンド内野安打で出塁し、ノーアウトからサヨナラのランナーが出塁する。佐々木監督は十九浦にバントを指示するが、正面に転がしてしまい、フォースアウト。鷺宮製作所は三木に代えて2年目の高橋広志(23歳・国学院大学出身)をマウンドに送った。マックス145キロを誇る高橋は、力のある直球で、5番久保をショートダブルプレーに打ち取る。延長戦を迎えた。
延長戦になっても坂田は冷静だ。9番道広をレフトフライに打ち取り、1番伊藤に代わった代打・長野(33歳・福岡工業大学)にはヒットを打たれるが、2番芦川はバントで、アウトカウントを増やし、3番藤田は三球勝負で見逃し三振に取った。冷静だが、時に大胆に。唸らされるようなリードであった。
そして10回の裏、セガサミーの攻撃。ここまで3安打を放っている佐藤は詰まりながらもライト線にぽとりと落ちるヒット。佐藤は爆走で、一気に二塁に駆け込んだ。7番神野は歩かして、ノーアウト1,2塁。ここで坂田を迎えた。坂田はここまで冴えたリードをして、乗っているだけに怖い打者に見えた。しかし佐々木監督はあくまで冷静に坂田にバントの指示を送った。坂田は絶妙ともいえるバントを決めて、ワンアウト2,3塁とランナーを進めた。そして9番宮之原。高橋はここからキャパ全快でストレートを放ってきた。すべてストレートは140キロ台を超える。しかし4球目。高めにすっぽ抜けた。三塁ランナーがホームインし、セガサミーが1回戦に続く、延長サヨナラ勝ちを収めた。
この日のMVPは4安打を放った佐藤ではない。9回から登場した坂田だ。坂田が流れを変えた。9回、10回に冴えたリードを見せ、10回には絶妙なバントを決めた。彼が勝ちを呼び込んだといっても過言ではない。この試合で谷澤がスタメンで出場するなど、若い捕手との併用になっているが、ここ一番で坂田が起用されるなど、佐々木監督の信頼度の高さが伺える。やはり社会人で酸い甘い経験をしたものがいうのだろう。彼はそれをしっかりと活かしていた。
佐々木監督が就任して4年目となる。生でこのチームを見たが、勝利の執念は凄い。勝利に対する執念が終盤の粘りを生んでいるのだろう。とはいえ、手放しで褒めることはまだできない。前の試合に続き、延長のサヨナラ勝ち。よくいえば粘り強いが、悪くいえば決め手を欠く試合だ。厳しい物言いになってしまうが、坂田が勝利のMVPになるようでは、まだまだ。7回に逆転するか、9回に決めてほしかった。ただ負けなかったのは事実。佐々木監督が求める「負けない集団」がそろそろ具現化しつつある。
鷺宮製作所について。高橋については責められないだろう。7回の守りはかなり軽率であった。あのとき大事にプレーをしていれば、同点にされることはなかっただろう。ワンプレイの大事さを学んだ試合になってしまった。
とはいえ、鷺宮製作所もセガサミーを凌駕するものがある。それは走塁だ。この日ランナー一塁からシングルヒットで三塁へ進んだのはなんと4回。ランナー一塁からシングルヒットで三塁へいくには抜群のスタートのよさと無駄のないベースランニングができないと無理だが、鷺宮製作所はそれが実践できている。あまり目立たないようだが、このハイレベルな走塁技術には唸らされた。長打力が売りの横田選手までができているのだ。どれだけ鍛えられているかがお分かりいただけるだろう。あとは投手力・守備力を重点的に鍛えていくこと。セガサミーより打力が上なチームはいくらでもある。そのチームに勝つには堅実な守備・投球術の巧さがものをいう。昨年東京第一代表の意地を見せてもらいたい。都市対抗予選ではどんなチームとして仕上がっていくか楽しみではあるが、まずはスポニチ大会から確認していきたい。
3時頃から底冷えとなった大田スタジアム。だが、グラウンドは熱気に帯びていた。
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