板垣 雄太(松戸国際)投手 左投げ左打ち
2009年度の秋季大会を見たときはセンスの高い外野手として絶賛したプレーヤー。そのセンスの高さを買われて投手に成っているとは思わなかった。春の大会で背番号1を獲得したが、早々と敗退。それから徹底とした走り込みで仕上げてきた。夏では3試合連続完封でベスト16入り。なんと32回三分の2連続無失点を記録し、投手としてブレークを果たした。今回は投手・板垣のレポートを送りしたい。
左スリークォーターから投げ込むストレートは常時125キロ〜130キロ前後ぐらいか。連投ということもあって、いつもよりスピードは出ていないと考える。変化球はスライダー、カーブ。ただカーブの時は腕が緩んでしまうため、見極めがしやすい。特にグラブが遊んでしまう時にその傾向が強い。
右打者にはストレートを両サイドに投げ分け、スライダーを交えながら打ち取っていく配球。内に攻めて体を起こしながら外で攻める配球だ。ストレートは両サイドにコントロールできているので、投球自体はまとまっている。左打者には外角中心にストレート、スライダーを投げ分けて打ち取っていく配球だ。投球自体はまとまりがあり、横の揺さぶり、高低を使い分けた投球は出来ている。不意を突くようにサイドスローで投げることもある。まだ付け焼刃程度で完成度は低い。まずはスリークォーターでしっかりと地固めすることが大事であろう。
(クイックタイム・フィールディング)
クイックタイムは1.1秒〜1.2秒前後とまずまず素早いクイックが出来ている。
(投球フォーム)
セットポジションから入る。右足を高く上げていくが、やや体が仰け反ってしまっているのが気になる。右足を一塁方向へ伸ばしてい着地を図る。右腕のグラブを斜めに伸ばしていき、きっちりとロックする。テークバックは背中側に入りすぎるぐらいに大きく取っていく。あまり良くないが、可動域は広いと考えられる。彼は右腕のグラブが遊んでしまう場合が多く、右腕を使う事ができていない。特にランナーがいない場合にその傾向が強い。クイックで投げているときはスムーズな投球フォームになっているのだが。フィニッシュでは踏み込み足が突っ張っり、体重がぐっと乗っていかないため腕が強く振れていない。地肩自体は強いのだが、外野手の時はもっと大きく体を使って投げているのだが、投手経験が浅いためもし投手を続けるであれば、体の使い方を学んでいかないと伸びていかないだろう。
(まとめ)
投手歴はまだ浅いが、それもセンスの良さで埋めていった。体も出来ておらず、投球フォームも荒削りだが、しっかりと体を作り、フォームを固めていけば、球速自体はぐっと伸びていくタイプではないだろうか。昨年までは野手として見ていたが、将来性は断然、投手。しっかりと地固めをして伸びていって欲しい。
板垣 雄太(松戸国際)左投げ左打ち 外野手
松戸国際の2番打者。個人的には最も野球センスが優れた選手だと思っており、旧チームではトップバッターを打っており、この選手はトップバッターにぴったりな選手だと思うが、野球センスの高さを買って、細かいことができる2番に置いたのではないかと思う。この試合では5打数4安打の活躍。
(打撃)
スクエアスタンス気味に構え、バットを立てて、グリップの位置は肩の位置ぐらい。足を上げて、まっすぐ踏み込むスタイル。しっかりとトップを作って、振りだすことができている。バットは下から出ず、高めも払うことができているのはGOOD。バットコントロールは素晴らしく、低めの変化球を払うように打ち返すことができている。こんな芸当ができる打者は、粗い打ち方をする打者が多い松戸国際の中では彼しかいない。もちろんバットコントロールが素晴らしいだけではなく、ホームランをガンガン打つほどではないが、長打力は兼ね備えている。
(守備)
打球の反応はしっかりしており、打球まで一直線に走ることができている。そして地肩は強く、この試合では1回だけ補殺を記録しており、その時のスローイングは素晴らしいものがあった。
(走塁)
走塁は実に速い。塁間タイムは3.72秒。これはセーフティバントでのタイムなのだが、このタイムは破格だ。もちろん直線のタイムだけではなく、足は非常に速い。
1回の表ではライト線の二塁打を打ったが、これはよほど足が速くないとセーフにならない当たりであったし、三塁打のベースランニングは非常に速かった。
(まとめ)
走攻守まとまった選手であり、この試合で見た野手の中では一番好感がもてた選手であった。野球センスは高く、大学でも野球を続けられるだろう。公立校の選手であるが、私学の強豪校に匹敵する選手であり、今後の活躍が期待できる選手であった。更なる成長を期待したい。

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