2018/4/19

加齢と断捨離  

37年間勤めてきた会社を60歳で定年退職したのを機に、仕事中心の生活で出来上がっていたしくみの断捨離を始めた。手始めは年賀状の枚数で、当時850枚出していたのを、300枚まで絞り込んできて、古希到達年に、更に200枚にまで絞り込んだ。

貯めこんできた仕事関係のファイルや資料も徐々に捨て、いつかは使うだろうと思って、押し入れや棚に押し込んでいた「一見大事そうに見えるもの」も捨て始めた。本棚やビジネスデスク周りに山積みされた本の大群にも手を付け始めた。

昨年、古希を迎えたのを機に運転免許証を返納し、自家用車も処分して、「加齢の段階・段階で着実に断捨離してきている」と、少しは自慢だったが、今回、親友が行なった断捨離には、驚きつつ「凄い!」のエールを送った。

彼は転んで脳内出血したが、幸運にも脳外科手術で完全回復し、登山も再開していたが、骨粗しょう症を発症していて、尻餅をついたことで脊椎を骨折してしまった。前後の骨の再骨折の危険があるとの医師の診断で、登山を止め、勉強とフィールドワークを交代に行なう古代史勉強も同時に止めたのである。

彼の断捨離では、親友の我々が断捨離されたのも同じである。

長年続けてきた共同活動から身を引いて、共通体験を持てなくなったのであるから、顔を合わせたり、飲み合ったりすることも激減することは間違いない。

古希70歳を超えた同世代人達は、加齢とともに生き方とその周囲の断捨離は避け得ないことであるが、彼のような英断はなかなかできないと思う。見習うべき点が多々ある。
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タグ: 断捨離 加齢

2018/4/10

「新幹線お掃除の天使たち」の会社訪問記  

長期のマネジメント研修の仕上げ活動の一つとして、受講生の皆さん・上司・人事・講師陣がそろって、JR東日本の清掃子会社「TESSEI」を訪問見学してきた。

「新幹線 お掃除の天使たち」遠藤功著が発刊された2012年から行きたいと願ってきた会社見学の実現なので、受講生たち以上に胸ワクワクで、JR東京駅の八重洲北口から、近くにあるオフィスを訪ねた。

幹部から概略説明を聞いてから、早速、東北新幹線のホームに上がった。見慣れた列車の発着状況だが、清掃スタッフの行動と仕事ぶりの見学が目的なので、全く違った風景に見えるのが不思議である。

列車が到着して、乗客が降り終えるのが2分、新しい乗客が乗り終えるのが3分、その間の7分間が清掃タイムである。帽子に桜の飾りを付けたエンジェル達が入り口に並んで一礼し、一斉に乗り込んでからのテキパキとした動きは「見事!」の一言に尽きる。

「たかが掃除、されど掃除」とは昔から言われてきたが、TESSEIはそれらとは比べようもないほどの「されどレベル」である。アメリカのCNNがテレビ取材して「世界一の現場力〜Seven minutes miracle〜」と全世界に報道してから、日本のマスコミも一気に紹介合戦を繰り広げてきた。

「清掃の仕事は地味なものに変わりはない」が、TESSEIが新幹線の専属清掃会社になってから着任された、矢部輝夫さんの「仕事に貴賤はない。あるのはただ一つ、やりがいある仕事かどうかだけである。そのやりがいは自発からしか生まれてこない」の思いを、ぶれずに着実に、一歩一歩進めてきた成果を目の当たりにして、全員が感激し気づき学んで、反省会がいつも以上に盛り上がったことは言うまでもない。
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2018/4/3

創業11年目を迎えて  

松下電器を定年退職して半年後に、(株)岩崎人事コンサルティングを起業した。当時の定年退職者は完全リタイアか再就職がほとんどであり、第2の人生の設計と再就職の可能性をしつこく聞かれたが、「起業します。会社のお世話にはなりません」と明言する姿に、「大丈夫かなあ?」の顔を見た。

創業後、40人余の友人知人をお招きしたオープニングセレモニーでは、多彩な顔触れに、先輩や友人から驚きの声が上がったが、永年、社外での幅広い人脈づくりに勤しんできた成果であり、骨折後の松葉杖を突いてのご挨拶ではあったが、心は軒昂そのものであった。

以降、「出来上がりをコミットする」という営業方針で、いただくお代の少なくとも2倍、できれば3倍の仕事をお届けすべく、必死の準備と丁寧な仕事、結果を必ず出す「追い込み」と「追加仕事」で、リピートと新規顧客のご紹介をいただいてきた。

途中、何度も壁にぶち当たり、投げ出したくなったこともあったが、愚痴やエクスキューズを言っても、何も前に進まないので、「人生山あり谷あり」「人生至る処青山(せいざん)あり」「情けは人の為ならず」の3言を呪文のように唱えながら、ただひたすら前進してきた。

今では、プロマネジメント講師、EQプロファイラー、プロコーチのパートナーコンサルタント達とのスクラムに、必要の都度、他の専門家にも加わってもらい、オンリーワンの人事サポートや人材研修を創り上げてきている。

妻の言で「松下時代よりも、更に活き活き働いていますよ」と評価してもらえるほどの、忙しさと充実感に溢れた、理想的な第二の人生を創って来られたと、自負もしている。

毎日4時前起き、ON/OFFの切り替えを上手にする、自宅勤務日の夕方には、駅ビルまで歩いて読書三昧という、創業時には思いも寄らなかった新たな生活スタイルが出来上がってきた。

「これからの70歳代の10年間は更なる進化を遂げたい」と、心身を鍛える毎日である。
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タグ: 創業 夢を語る

2018/3/30

「守破離」の「守」を大事にしよう!  

「守破離」とは剣道や茶道などで、修業における段階を示したものだと言われているが、日常のビジネス社会のスキルでも、守って、破って、離れなければ、本物にはなれないとの思いから、我が社が行なう長期研修では、「守破離」の「守」を大事にしよう!と訴えてきている。

昨日も、9か月間続けてきたマネジメント研修の大詰め段階で総復習テストを山盛り行なった。人事部門から事前に予告があったこともあり、受講生達は大部数の試験用紙を見ても、一言「うお〜っ!」と発しただけで、一心不乱に解答を書き始めた。

講義資料を持ち込み可としているので、すぐに見られるように上手に整理してきている者、ポイント用語だけを一覧化している者、全体の流れや要旨を一表化している者など、各人各様だが、事前復習を行なってきたことは評価できる。

ベテランクラスで1時間50分、若手クラスで1時間40分を、誰一人投げ出すことなく書き切ったのは素晴らしい。自主参加された上司のマネージャーからは、腕が痛くなったとぼやかれたが、20代の若手層は一休みもすることなく、完璧に近い形で解答した。

「何故ここまで大ボリュームの復習テストを課すのか」というと、基本部分を徹底的に暗記することを行なわなければ、それらを自分流に焼き直すことができずに、自己流に陥ってしまうからである。

基本部分と自分流部分の区別ができなければ、それらを部下に教えることができない。お付き合いしている多くのお会社でも、自己流マネージャーがほとんどであり、その結果、OJT力の低いマネージャーが蔓延っている。

「守破離」の「守」をどれだけ取り組んでくれたか、これからの採点でじっくり確かめたい。
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2018/3/25

日本一のデイサービスセンターを訪問した  

大企業のマネジメント研修の一環で、愛知県一宮市にある「たんぽぽ温泉デイサービスセンター一宮」を見学してきた。カンブリア宮殿で紹介されていたので、人事に紹介しての実現である。

一日の利用者数250名、それをスタッフ80名でサポートするという巨大施設である。タクシーで到着してまず驚いたのが、入り口近くに送迎用の小型車両が50台近く並んでいること。これだけでもこの施設の温かさが伝わってきた。

中に入ると、入り口にお客様(利用者のことをこう呼ぶ)がその日にしたいことを個人で登録するディスプライが3台並んでいる。すぐ奥にたくさんのテーブルが並んでいて、多くのお客様が談笑している。全員が笑顔である。

長身でイケメンの施設長から、この施設の経営理念から運営システムまで懇切丁寧に説明を受けてから、内部見学に出た。陶芸教室・パソコン利用室・カラオケ室からパチンコ・麻雀・カジノまで、創業者が目指した「お年寄りのディズニーランド」そのものである。

簡単トレーニングから2階の外周廊下のウォークまで、全てがリハビリの一環であり、頑張れば、所内通貨=シードがもらえて、コーヒー代やお菓子に替えられる。

昼食時間になったら、バイキング形式のテーブルにずらりと並んで、好きなものを選んで、テーブルまで待っていき、談笑しながらのランチ会が始まった。全員の食事が終わってから、見学者も同じものを食べてみた。「美味しい!」、この美味しさも売りだとか。

「自立支援」を目標にして運営されているが、それを手助けするスタッフもまた幸せになってもらうための各種の場やツールが開発されている。併設された託児施設・小学生も預かってもらえる。スタッフの手間を大幅に削減できる専用システムから人事システムまで、これがスタッフを満面の笑みにさせて、お客様に向かわせる最高のモチベーションルールだ。

同行者が全員、大感激して帰路に着いたのは言うまでもない。

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