俺が虹だった頃、大学の経済学の教科書で「ミクロとマクロ」というのがあって、個々の商取引の需給関係と、その国あるいは世界の経済全体の需給関係と、その両方から経済を捉えなければあかん、というのを学んだような気がする。
「今の(音楽)業界は・・・・」という話になると、途端に顔が固まってしまう関係者が多い。
クリエイター(アーティスト、作家)にとっては、すべてはいかにオリジナリティのある表現ができるかで、そのほかの”パッケージ・ソフトの不振”みたいなことは二義的な関心事にすぎない。いかにリスナーに喜んでもらえる音楽ができるか、リスナーと音楽を通して共鳴できるか、でしかない。
ビジネスとしての音楽は、クリエイターの作品を市場にアピールし、共鳴する状況を具体的に作っていくか、ということになる。そのためにはクリエイターや、投資家(原盤所有者)の権利関係を契約化し、その契約から派生するのメディア、たとえばレコード協会、音楽著作権協会、放送媒体、紙媒体、インターネット媒体、ディーラー(販売店)との更なる商取引を促進させることで成り立っている。
個々の音楽作品をめぐるこうしたミクロのテーマ、課題とは別の次元で、「昨年度の音楽著作権使用料の発生実績」、「レコード業界全体の売り上げ実績」などの形でマクロのテーマや、課題が存在する。これら両方の視点から音楽ビジネスを把握し、参画していくのが音楽ビジネス関係者の役割ということになる。
最近の歌番組で出演アーティストが「この曲は今の暗い時代にあって・・・・」とかあたかも市場分析に基づいて、曲をつくりました的なコメントをするのがとても気になるのは俺だけだろうか。
固まった顔の業界関係者が「前年同月比で30%のダウン・・・・」とか口をそろえたように言うのも俺は嫌いだ。もっとセールスに繋がる媒体やクリエイターまたすべての源となるオリジナリティがどこにあるのか話のテーマにしたいところだ。

0