しかし,その増加傾向には部門ごとに大きな差が見られる 産業部門は, 1990年度から1997年度までわずか0.6%しか増加していない。この部門の排出量自体は最も大きいが, 1990年度以降で見れば増大率は小さい(ただし,1985〜90年度に約14%増大している)。 これに対して運輸部門は,同期間に21.3%も大幅に増加した。また,業務部門は14.4%,家庭部門は12.5%,それぞれ増加した。ただし業務部門は1994年度をピークに,家庭部門は1995年度をピークにそれぞれ減少に転じている。ひとり運輸部門だけは,排出の伸びが鈍化するきざしを見せていない。その結果,運輸部門は,排出量自体は日本全体の20%を占めるにすぎないが, 1990年度から97年度にかけてのC0,排出増大量(約9,800万tのうち半分近く(約4,500万t)を占めることとなった。 したがって,日本からのCO2排出量の削減策を考えるとき,C02,排出量が最大の産業部門と排出増が最大の運輸部門の対策をどうするかが鍵となるといえよう。
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