10年以上も以前になるが,割り箸の使用が森林資源の浪費かそれとも端材の有効利用かどちらかなのかという論争があった.森林資源の浪費という主張の根拠は,林野庁統計に基づく割り箸の国内生産は230万ケース(1ケース5,000膳)の木材を単純に換算すると,3 LDK の木造住宅が年問1万戸建つことになり,森林資源の無駄な使い捨てであるというものだった.しかし,割り箸に使わ才tる木材量はわが国の総需要のわずか0.2%にすぎず,それも製材所の残材や風倒木など他に利用しようのない木材を利用しているというのが現実であり,むしろ低利用木材の活用を高めているということで,実質的に森林破壊とは関係がないということで決着がっいたようである.最近の報道によれば,早稲田大学の学生食堂では「環境保護のために割り箸を使用しましょう」というキャンペーンをしている.わが国の森林では経済的な理山で間伐加進まないために,森林が健全に育成されないという事情がある.間伐材を上手に利用することは問伐材利用を促進し,結果として森林保全に貢献することになる.このために割り箸を積極的に利用すれば,建築資材としてリサイクルでき,さらに割り箸生産の作業の一部を障害者の厚生施設に委託することで雇用促進にもなるということでー一石三鳥の効果が期待できる.早稲田大学ではプラスチック箸に替えて月に10万膳を使用しているとのことである. わが国は独特の木の文化があり,使い捨ての割り箸使用に清潔感と一種の潔さがあり,この感情はわれわれの生活に深く定着している.しかし,ものを大事に使うことは重要なことであり,家具,調度品,耐久性のある家屋など木材製品を末永く使用することは,結果として森林保護につながることを忘れてはならない.
バイオトイレ

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