先日、ゲンスブールの映画について書いた時にもちらっと書いたけど、現在私は禁煙中。本日(6月19日)で13日目。この禁煙日数は私の最長記録である。
では禁煙レポ。第一回は「禁煙準備期間〜禁煙突入」編。
自分の意思で禁煙できるとは思えなかったので、医者(禁煙外来)に行って禁煙開始。禁煙外来は健康保険がきくが、「喫煙年数×一日の本数=200」以上でないと保険は適用されないので、20代の人だと保険適用外になる場合が多いかもしれない。あと、ニコチン依存症診断用のスクリーニングテスト (TDS)で5点以上取る必要がある。10問の質問のうち5問が「はい」ならOK。ちなみに私は全問「はい」だった(苦笑)。
もらった薬がこれ。チャンピックス。
服用方法がちょっと複雑なので、わかりやすく指示したシートに入ってる。
禁煙開始一週間前から飲み始める。1日目〜3日目はチャンピックス0.5mgを一日1錠、4日目〜7日目は一日2錠。この期間は「禁煙準備期間」ということで煙草を吸ってもかまわない。
チャンピックス服用により胃腸の調子が悪くなるなどの副作用が現れる場合もあるということで、同時に吐き気止めの頓服薬も渡された。…そんなに大変なのか、この薬…
服用を始めて、確かに胃の調子は悪くなった。吐き気がするというほどではなかったが、常に胃が重い。重いというか、胃の中に丸い石が一個入っているような感覚(ちくちくした痛みはなかったので「丸い石」という喩えにした)。のどもなんとなく詰まったような感じ。これは内部に何か詰まっているというより、食道を外側からきゅっと締められて細くなっている感覚。あくまでも個人の感想なので、人によって感じ方は異なると思うが。胃が重いので、食欲も減退。無理して食べ始めれば、いつも通りの量をなんなく完食してしまうのだが、食べようという気分になるまでが一苦労。食事を作るのが禁煙者本人である場合、作る気にならないということで、他の家族に迷惑をかけることもある。
ああ、禁煙って体に悪いなぁ、とつくづく身に染みた。
準備期間とはいえ、禁煙薬を飲んでいるので、だんだん煙草がまずくなる(脳内のニコチン受容体にニコチンが結合してドーパミンを出すシステムを崩す働き。受容体に結合するのを薬で防ぐと「煙草がおいしいという満足感を感じにくくなる」そうだ)ということなのだが、あまり変化は感じられなかった。単に「胃の調子が悪いから今日は煙草の味がイマイチだ」という程度。若干本数は普段より減ってきたが、劇的に煙草嫌いになる薬ではない。というわけで準備期間は一日20〜15本(一応減ってはいる)のペースで吸い続けた。
禁煙を始める前に(正確に言うと「禁煙準備期間を始める前」)既に愛用の煙草:サムタイムライトの在庫が切れ、ハイライトメンソールを買っていた。去年の10月に410円に値上がりしてから初めて買う煙草。一箱410円はキツイな!と思ったのは最初の一箱だけで、すぐに今の値段にも慣れてしまった。値上げは禁煙の動機にはならない(なる人もあるだろうが)としみじみ思った。一箱500円ぐらいまでは全く関係ないよ。
さて、いよいよ薬を飲み始めて8日目、つまりこの日から完全禁煙である。たまたま6月6日になってしまったが、なかなか覚えやすくていいな。The number of the beast!!…には6が一個足りないが。
朝起きてすぐに一本吸うというのさえやめたら一日中完全禁煙って意外にできるもんだな、と思った(もちろん自力だけではなく薬の力を借りてるからできるんだが)。チャンピックスはこの日から1rを一日2回。一気に倍量になるので、いよいよ吐き気止めの薬のお世話になるか…と恐れていたのだが、拍子抜けするほど平気だった。準備期間の一週間で体が慣れたようだ。(これも個人差があると思う)
禁煙していて辛いのは、煙草を吸えないということ自体よりも
「煙草を吸うことによる気分転換ができない」ということであった。今までも仕事中は吸っていなかったのだから、長い時間の禁煙は案外平気だ。だが辛いのは「昼休みになったら吸える」「仕事終わったら吸うぞ」「電車降りたら駅前で吸える」、あるいは家に居る場合なら「掃除終わったら一本吸おう」などという「この苦行を無事終えたらその報酬として吸っていい」みたいな時の「報酬」がない、ということだ。煙草吸って「はぁ〜やれやれほっとした〜」と思える瞬間がなくなってしまったのだ。いつまでたっても仕事が終わらないような、いつまでたっても電車から降りられないような、ほっと気持ちの休まることのない生活が始まった。これは辛い。
しかし、非喫煙者の皆様は、煙草を吸うことなく、仕事の後や家事の後に「ほっ」とくつろいでいらっしゃるのだ。どうやってくつろいでらっしゃるのだろう?長い間喫煙していた者にはそんなことすらわからない。どうやったらくつろげるのか?どうやったら気持ちに一区切りつけられるのか?想像力を駆使して、くつろいでいる自分を思い浮かべる、煙草なしに過ごしている自分をイメージする(実際もう煙草なしに過ごしているのだが)、それが結構大変なのである。自分が煙草なしにくつろげていた頃、と考えると、小中学校の頃にまで遡らなければならない。もうそんな古いことは忘れた。う〜む…
…というわけで、禁煙を開始した。続きはまた後日。

10