●Gifted Children(恵まれた子どもたち)
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豊かな才能と、恵まれた能力の子どもというのは、
たしかに、いる。
そういう子どもたちは、どう教えたらよいのか。
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「Gifted Children」という。才能に恵まれた子どもたちをいう。で、そういう子どもたちが、私の教室には、約半数は、いる。(私の教室で、幼児期から教えれば、約半数は、そうなるということ。しかし実際には、6〜7割の子どもが、そうなる。)
どの子どもも、幼児教室からの子どもたちである。が、特別なことをしているわけではない。幼児期は、「学ぶことは楽しい」「考えることは楽しい」ということだけを、教える。これを徹底して、教える。
少しでも、よくできるようになったら、みなで、ほめる。手をたたいて、ほめる。こうしたやり方で、前向きに、子どもを伸ばしていく。が、これだけでは、足りない。
重要なことは、子どもの脳ミソを、いろいろな方面から刺激すること。そのため、私の教室(幼児クラス)では、1年間(44レッスン)をとおして、一度とて、同じレッスンをしない。たとえば、今週は、「文字、本読み」。来週は、「動物」。先週は、「演技(ドラマ)」をテーマにした。
こうして約半数の子どもたちが、小学生になると、ここでいうGifted Childrenになっていく。
その子どもたちを、昨日(10・24)も、教える。学年は、バラバラ。昨日のクラスは、小3〜小5生たち。今日、小3のT君が、小6の学習をすべて終えた。だから2人で、近くの書店まで、ワークブックを買いに行った。
「このワークブック(小6のまとめ)が終わったら、今度は、中学校の勉強を教えてあげるからね」といったら、T君は、うれしそうに笑った。
が、ここに書いたように、特別なことをしているわけではない。こんなことを言っても、信じないかもしれないが、どの子も、私が教えようとすると、「うるさい!」「知っている!」と言って、怒りだす。プライドがキズつけられたと思うのだろう。
が、あまり我流でもいけない。そこで私のほうが、「でもね、こうするとね……」などと言って、教えるときもある。しかしそういうとき、子どもによっては、泣きだしてしまうこともある。できないから泣くのではなく、悔しいから、泣く。
で、私がすることは、方向性をつけることだけ。仕事しては、恐ろしく、楽。たとえて言うなら、私は、子どもたちの舵(かじ)を取るだけ。黒板に向って、ガンガンと声を荒げて教えるのは、私のやり方ではない。また、そんなやり方では、こうしたGifted Childrenを教えることはできない。伸ばすことはできない。
「自分で教科書を読んで、勉強しなさい」「わからないところだけ、もってきなさい」というような教え方をする。
あとは、子どもどうしの、相乗効果。子どもどうしが、たがいに刺激しあって、伸びる。で、実は、そのクラスづくりが、むずかしい。わかりやすく言えば、その人選を誤ると、クラスが、バラバラになってしまう。1か月や2か月では、わからないが、半年、1年とたつと、それがわかる。
だからどの子どもを、どのクラスに入れるかには、かなりの神経をつかう。もっとも、たいていのケースでは、子どもたち自身で、それを判断する。「A君がいるから、そのクラスがいい」とか、何とか。親どうしが、情報を交換してくるときもある。仲がよい親どうしの子どもは、たいてい仲がよい。
あとは、やりたいように、させる。子どもたちが、だ。それぞれの子どもには、それぞれのリズムがある。パッ、パッと、5〜10ページくらいやってしまったあと、あれこれと別のことを考えながら時間をつぶす子どもがいる。が、しばらくすると、また、おもむろにやり始めて、また、パッ、パッと、5〜10ページくらいやってしまう。
もちろん、コツコツと、マイペースで進む子どももいる。四方八方に、触覚をのばしながら、ああでもない、こうでもないと言いながら、進む子どももいる。大切なことは、私のやり方を押しつけないこと。受験生なら、受験でおどしながら、(あるいは成績や順位でおどしながら)、子どもを指導するという方法もある。しかしそんなのは、邪道! 他方で、子どもの心を破壊してしまう。(世の親たちよ、いいかげんに、その事実に気がつけ!)
で、そういうクラスを教えるのは、実に楽しい。どういうわけか、楽しい。子どもたちの知的エネルギーの心地よさというか、その波動を、楽しむことができる。
昨日も、小3のKさんが、そのクラスに、見学にやってきた。現在は、小4のクラスで教えているが、「もっと、勉強したい」と言った。それで見学にやってきた。が、Kさんは、新しいクラスを見て、水を得た魚のように、生き生きとしていた。知的好奇心が満足させられたためではないか。(反対に、このタイプの子どもは、レベルの低い子どもたちの間におくと、フラストレーションを起こしてしまう。)
小4(下)の教科書を見せると、「こんなの、知っているわよ!」とか、「教えてもらわなくても、結構!」などと、生意気なことを言いながら、自分でどんどんと進んでくれた。
あとは、気分をほぐすために、ときどき、パズルを出したり、まったく、別の勉強をさせたりする。ときどき「こんなことで、月謝をもらっていいのかなあ」と思うときがある。Gifted Childrenのクラスというのは、そういうクラスをいう。
(はやし浩司 才能のある子ども 恵まれた子ども 恵まれた子供たち)