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子育て最前線の育児論byはやし浩司 04年 11月 26日(No.495)
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●母親どうしのトラブル
この世界では、母親どうしのトラブルは、日常茶飯事。日常茶飯事ということは、日常
茶飯事。言った、言わないが、裁判沙汰になることだって、珍しくない。
そうでない人には、そうでないが、この世界には、子どもの教育がすべてという、母親
がいる。明けても暮れても、考えることは、子どものことばかりという母親である。すべ
ての神経が、子どもに集中する。
だから、母親自身が、とんでもない袋小路に入って、その中で迷走し始める。が、ふつ
うは、それだけでは終わらない。そのとばっちりは、その周囲の人たちにおよぶ。
「うちの子が、学校に行きたがらないのは、あの子どものせいだ」
「先生の宿題の出し方が悪いせいで、うちの子は、漢字の成績がさがった」
「あの子にそそのかされたから、うちの子が、万引き事件に巻きこまれた」と。
さらに悪質になると、ライバル(?)の子どもの、足を引っ張るというようなことまで
する。あらぬうわさを、ことさらおおげさに騒いだりする。たとえば、さも、同情してい
るかのようなフリをして、こう言う。
「Aさんはかわいそうですね。お子さんが、今度、万引きをして、つかまったというじ
ゃあ、ありませんか。私、Aさんの親友なんです。Aさんのことを思うと、かわいそうで
なりません……」と。
つまりその母親は、こうして、Aさんの息子が起こした万引き事件を、あちこちに言い
ふらす! 顔をしかめ、ときに、泣き出しそうな声で、そう言う。このタイプの母親が、
よく使う手である。
そこで大鉄則。母親たちとのつきあいは、如水淡交! 清らかな水のように、淡々とつ
きあうのがよい。もちろん大半の母親たちには、問題はない。ないが、しかし、実際には、
その見きわめがむずかしい。どの人がそうで、どの人がそうでないか。それを知ることは、
本当にむずかしい。だから如水淡交!
できれば母親たちとのつきあいは、自分の子どもとは関係のない世界でする。他の学校
の母親とか、何かのおけいこ塾の母親とか……。正直に告白するが、私は昔から、「女性づ
くし」の世界で、仕事をしている。その女性たちを相手にして、仕事をしている。
その女性の世界の(恐ろしさ)を、私は、いやというほど、経験している。ある時期(2
0代〜30代のころ)は、女性恐怖症、母親恐怖症にもなった。(ホントだぞ!)だから親
しくなったからといっても、決して、深入りはしてはいけない。
もちろん、3年とか、5年とか、つきあってみて、それで人間関係が良好なままなら、
問題はない。その相手を知るためには、最低でも、それくらいの年月は必要である。
が、それでもトラブルが起きてしまったら……。
そのときは、ただひたすら、(1)穴にこもって、(2)時の流れに、身を任す。同時に
(3)負けるが勝ちと心得る。
ほかの世界のことならともかくも、一番、大切なことは、子ども自身が、楽しく、わだ
かまりなく、学校へ通うということ。だから親のほうが、1歩、2歩と、引きさがる。ど
うせくだらない世界のくだらない事件(失礼!)ではないか。そう考えて、カリカリしな
いこと。
もしそんなヒマがあったら、世界(国際情勢)や、宇宙の問題(環境問題)に、関心を
もてばよい。そういう形で、エネルギーを消耗する。この種のトラブルのこわいところは、
そういう相手と接すると、こちらまで、その世界に、引きずりこまれてしまうということ。
そしていつの間にか、同じレベルにまで、落ちてしまうということ。
母親が、子育てに介入するのは、子どもが、小学3、4年生ごろまで。それ以後は、今
度は、父親に、子育てを任す。子どもにとって、母親は絶対的な存在かもしれないが、し
かしそこには、限界がある。母親では、(狩のし方)は、教えられない。
子どもどうしのトラブルは、その(狩)の世界で起こること。母親としては、つらくて、
きびしい時代に入るが、その(狩)を感じたら、その世界から、いさぎよく引きさがるし
か、ない。
【補記】
このまま行けば、やがて日朝戦争ということにもなり、みなさんの子どもの頭の上に、
核兵器が落ちてくるかもしれない。さらにこのまま行けば、地球の気温は、10度、20
度とあがり、人類というより、すべての生物が滅亡するかもしれない。
そういうさしせまった問題が、そこまで来ている。どうか、世の母親たちよ、目を開い
て、外の世界を見てほしい! ……と書いても、こうしたトラブルの解決法には、結びつ
かないが……。
●ギルフォードの立体知能モデル
ギルフォードは、知能因子を、4x5x6=120の立体モデルで、表現した。196
7年のことだった。
私が、最初に、その立体モデルの模式図を見たのは、ある出版社でのこと。そこの編集
部員が、「林さん、こんなのがありますよ」と言って見せてくれた。
それが1978年ごろのころではなかったか。私は、その立体モデルを見たとき、強い
衝撃を受けた。
そこで私は、その120の知能因子にそった、教材というか、知恵ワークを考えた。そ
れらはすぐ、学研の『幼児の学習』という雑誌に、採用された。その雑誌は、やがて、『な
かよし学習』という雑誌とともに、毎月47万部も売れた。
ギルフォードの「立体知能モデル」。
今では、もう古典的なモデルになっている。というのも、縦軸に、認知能力、記憶、拡
散的思考……、横軸に、図形、記号、言語……、高さに、単位、類、関係……と分けてい
るが、具体性が、ほとんどなかった。
今から思うと、「どこか思いつき?」という印象すら、もつ。しかしそれはともかくも、
知能因子を、このように分けた意義は大きい。
というのも、それまでは、知能因子は、スピアマンの「知能因子、2因子説」や、サー
ストンの「多因子説」などがあった程度。知能因子のとらえ方そのものが、まだばくぜん
としていた。
それを120の知能因子に分けた! それ自体、画期的なことだった!
で、それから25年以上。今では、この分野の研究が進み、IQとか、さらにはEQと
いう言葉も生まれ、常識化している。さらには、これらの数値では、測定できない、つま
り因子と言えない因子も考えられるようになった。
たとえばヒラメキや、直感力、直観性、創造性、思考の柔軟性など。そこで教育の分野
だけではなく、大脳生理学の分野でも、因子についての研究が、始まっている。昨今、右
脳教育という言葉がもてはやされているが、それもその一つ。
今の段階では、知能の内容も、複雑で、奥が深いということ、その程度しか、ここに書
くことができない。あるいはもともと思考の内容を、パターン化しようとするほうが、無
理なのかもしれない。
人間の脳の中には、約100億個の神経細胞がある。そしてそれぞれの神経細胞が、1
0万個のシナプスをもっている。つまりこれだけで、10の15乗のシナプスの数になる。
その数は、10の9乗〜10乗と言われているDNAの遺伝情報の数を超えている! 思
考の可能性を、ワクの中で考えることのほうが、おかしい。
ギルフォードの立体知能モデルを見るたびに、そう思う。
(はやし浩司 ギルフォード 立体知能モデル 神経細胞 シナプス)
【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●息子や娘の結婚
息子や、娘の結婚について。結婚というより、その結婚相手について。最初、息子や娘
に、その相手を紹介されたとき、親は、何というか、絶壁に立たされたかのような、孤立
感を覚える。
これは、私だけの感覚か。
最初に聞きたいのは、通俗的な言い方だが、どんな家庭環境に生まれ育ったかというこ
と。……ではないか?
「まとも」という言い方は、あまり好きではないが、こと、結婚ということになると、
保守的になる。「まともな家庭環境」という言葉が、自然な形で、口から出てくる。
もちろん結婚というのは、当人たちの問題だし、その段階で、あれこれ口を出しても、
意味がない。
そこで、あえて聞かない。聞いたところで、どうにかなる問題ではないし、かえって取
り越し苦労をすることにもなりかえない。当人たちが、幸福になれば、それでよい。
で、親は、そういうとき、(1)相手の家族構成、(2)相手の親たちの仕事、(3)生ま
れ育った環境が、気になる。どんな教育を受けたかということで、(4)学歴も気になる。
が、何よりも気になるのは、(5)その相手の性格、である。
おだやかで、やさしい性格ならよい。情緒や、精神的に安定していれば、なおさら、よ
い。すなおな心であれば、さらによい。
……と、相手ばかりに求めてはいけない。それはよくわかっているが、どうしても、そ
れを求めてしまう。
ただ、これは私の実感だが、女性も、25歳をすぎると、急に、いろいろなクセが身に
つくものか? 18〜25歳までは、画用紙にたとえるなら、白紙。しかし25歳をすぎ
ると、いろいろな模様が、そこに現れるようになる。
つまり計算高くなったり、攻略的になったりする。だからというわけではないが、どう
せ結婚するなら、それまでの時期に、電撃的な衝撃をたがいに受けて、結婚するのがよい。
映画『タイタニック』の中の、ジャックとローズのように、である。
●結婚式(PART2)
数日前、結婚式について、エッセーを書いた。それについて、何人かの人たちから、コ
メントが届いている。