●自由
自由のもともとの意味は、「自らに由(よ)る」、あるいは、「自らに由らせる」という意味である。
この自由には、三つの柱がある。(1)まず自分で考えさせること。(2)自分で行動させること。(3)自分で責任を取らせること。
(1)まず自分で考えさせること……日本人は、どうしても子どもを「下」に見る傾向が強いので、「〜〜しなさい」「〜〜してはダメ」式の命令口調が多くなる。しかしこういう言い方は、子どもを手っ取り早く指導するには、たいへん効果的だが、しかしその一方で、子どもから考える力を奪う。そういうときは、こう言いかえる。「あなたはどう思うの?」「あなたは何をしたいの?」「あなたは何をしてほしいの?」「あなたは今、どうすべきなの?」と。時間は、ずっとかかるようになるが、子どもが何かを言うまでじっと待つ。その姿勢が、子どもを考える子どもにする。
(2)自分で行動させること……行動させない親の典型が、過保護ママということになる。しかし過保護といっても、いろいろある。食事面で過保護になるケース。運動面で過保護になるケースなど。親はそれぞれの思い(心配)があって、子どもを過保護にする。しかし何が悪いかといって、子どもを精神面で過保護にするケース。子どもは俗にいう「温室育ち」になり、「外の世界へ出すと、すぐ風邪をひく」。たとえばブランコを横取りされても、メソメソするだけで、それに対処できないなど。
(3)自分で責任を取らせること……もしあなたの子どもが、寝る直前になって、「ママ、明日の宿題をやっていない……」と言い出したとしたら、あなたはどうするだろうか。子どもを起こし、いっしょに宿題を片づけてやるだろうか。それとも、「あなたが悪い。さっさと寝て、明日先生に叱られてきなさい」と言うだろうか。もちろんその中間のケースもあり、宿題といっても、いろいろな宿題がある。しかし子どもに責任を取らせるという意味では、後者の母親のほうが、望ましい。日本人は、元来、責任ということに甘い民族である。ことを荒だてるより、ものごとをナーナーですまそうとする。こうした民族性が、子育てにも反映されている。
子育ての目標は、「よき家庭人として、子どもを自立させる」こと。すべてはこの一点に集中する。そのためには、子どもを自由にする。よく「自由」というと、子どもに好き勝手なことをさせることと誤解する人もいるが、それは誤解。誤解であることがわかってもらえれば、それでよい。
(01−11−7)
● 子どもは自由にして育てよう。
● 子育ての目標は、子どもをよき家庭人として、自立させること。
(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
子育て自由論 自由 自らに由る 自らに由らせる)