● 臭い子ども
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嫌われっ子の三大理由のひとつが、
「臭い子」。
子どもは、おとなよりも臭いに
はるかに敏感。臭い子が、いじめの
対象になることも多い。
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以前、嫌われる子について、調査したことがある。まず、その原稿を、ここに紹介する。
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●嫌われっ子、親の責任
「どんな子が嫌われるか」を調査してみた。その結果、(1)不潔で臭い子ども。(2)陰湿で性格が暗く、静かな子ども。(3)性格が悪い子ども、ということがわかった(小4児、30名について調査)。
不潔で臭いというのは、「通りすぎたとき、プンとヘンなにおいがする」「口が臭い」「髪の毛が汚い」「首にアカがたまっている」「服装が汚い」「服装の趣味が悪い」「鼻クソばかりほじっている」「鼻水がいつも出ている」「髪の毛がネバネバしている」「全体が不潔っぽい」など。子どもというのは、おとなより、においに敏感なようだ。
陰湿で性格が暗いというのは、「いじけやすい」「おもしろくない」「ひがみやすい」「何もしゃべらない」など。「静か」というのもあった。
私が「誰にも迷惑をかけるわけではないので、いいではないか」と聞くと、「何を考えているかわからないから、不気味だ」と。
またここでいう性格が悪いというのは、「上級生にへつらう」「先生の前でいい子ぶる」「自慢話ばかりする」「意地悪」「わがままで自分勝手」「すぐいやみを言う」「目立ちたがり屋」など。一人、「顔がヘンなのも嫌われる」と言った子どももいた。
ここにあげた理由をみてわかることは、親が少し注意すれば、防げるものも多いということ。とくに(1)の「不潔で臭い子ども」については、そうだ。このことから私は、『嫌われっ子、親の責任』という格言を考えた。たとえばこんなことがあった。
A君(中1)は、学校でいじめにあっていた。仲間からも嫌われていた。A君も母親もそれに悩んでいたが、そのA君、とにかく臭い。彼が体を動かすたびに、体臭とも腐敗臭とも言えない、何とも言えない不快なにおいが、あたりを漂った。風呂での体の洗い方に問題があるようだが、本人はそれに気づいていない。そこである日、私は思いあまって、A君にこう言った。「風呂では、体をよく洗うのだぞ」と。
が、この一言が、彼を激怒させた。彼にしても、一番気にしていることを言われたという思いがあった。彼は「ちゃんと洗っている!」と言いはなって、そのまま教室から出ていってしまった。
幼児でも、臭い子どもは臭い。病臭のようなにおいがする。私は子どもの頭をよくなでるが、中には、ヌルッとした髪の毛の子どももいる。A君(年中児)がそうだった。そこで忠告しようと思ってA君の母親に会うと、その母親も同じにおいがした……!
子どもの世界とはいえ、そこは密室の世界。しかも過密。さまざまな人間関係が、複雑にからみあっている。ありとあらゆる問題が、日常的に渦巻いている。つまりおとなたちが考えているほど、その世界は単純ではないし、また表に現れる問題は、ほんの一部でしかない。
ここにあげる「嫌われっ子」にしても、だからといってこのタイプの子どもが、いつも嫌われているということにはならない。しかし無視してよいほど、軽い問題でもない。いじめの問題についても、ともすれば私たちは、表面的な現象だけを見て、子どもの世界を論ずる傾向がある。が、それだけでは足りない。それをわかってほしかったから、ここであえて、嫌われっ子の問題を取りあげてみた。
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実は、最近も、同じような問題に直面している。小学x年生の女の子である。その子どもなのだが、とにかく、臭い。生理が始まっているのか、そのころになると、とくに、臭い。腐敗臭というか、病臭というか、ムッとするほど、不快な臭いである。
臭いは、どうやら、下半身から出ているようである。髪の毛や体は、それほど臭くない。風呂での体の洗い方に問題があるようだ。で、ワイフに相談すると、こう言った。
「その年齢の女の子は、無頓着だから、あのあたりを風呂でも洗わないのね。それで臭いのよ」と。
そこで私は、そのことを母親に告げるべきかどうかで、ここ数か月、悩んでいる。こういうケースでは、どんな告げ方をしたところで、私とその女の子の間に、大きなキレツを入れてしまう。そのまま私の教室をやめてしまうこともある。「嫌われた」と判断してしまうからである。
子どもというのは、自分の臭いのことを指摘されると、どういうわけか、過剰に反応する。他人の臭いに敏感であった分だけ、今度は、自分のこととなると、それが許せないらしい。私も、息子の口臭を指摘したことがある。が、それだけで、大喧嘩になってしまった。
だから悩んでいる。本来なら、親に告げるべきである。それはわかっている。しかし親自身が、娘の立場になって、怒ってしまうこともある。あるいは親自身が、臭いということも珍しくない。冒頭で、「子どもは、臭いに敏感である」と書いたが、この問題は、そんな単純なものではない。
では、どうするか?
こうした問題は、こうして一般論として書くことによって、それぞれの親に、自分で判断してもらうしかない。「うちの子はどうか?」と。
一度、あなたの子どもの臭いについて、考えてみてほしい。この問題だけは、子どもの世界では、決して、軽く考えてはいけない。
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