●外責型人間VS内責型人間
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何かのことで、責任を問われたりすると、
「お母さんが悪い」「友だちが悪い」と、
その責任を、他人に転嫁するタイプの子どもがいる。
このタイプの子どもを、(おとなもそうだが〜)、
外責型人間という。
心理学の世界には、「帰属理論」という言葉も
ある。責任をだれに帰属させるかという点で、
同じように、外的帰属型、内的帰属型に分けて
考える。
用語はちがうが、中身は、同じ。
外責型人間=外的帰属型、内責型人間=
内的帰属型ということになる。
このほかに、その中間にあって、責任を
問われても、へらへらと茶化してしまう、
無罰型というのもある。
たとえば子どもがお茶をこぼしたばあいを
考えてみよう。
子どもが部屋を走っていて、たまたまそこに
客に来ていた人の、お茶をこぼしてしまった
とする。
そのとき、「お母さんが、そんなところに
お茶を置くから悪いのよ」と、即座に、
他人のせいにするのを、外責型人間(外的
帰属型)という。
一方、すかさず、「ごめん。私が走っていたから
悪かった」とあやまるのを、内責型人間(内的
帰属型)という。
その中間にあって、ヘラヘラと笑いながら、
「お茶がこぼれちゃった。ぞうきん、ぞうきん!」と、
その場をやりすごしてしまうタイプを、無罰型と
いう。
外責型人間は、それだけ無責任で、責任を
いつも他人に向けるので、ストレスを内に
ためない。
内責型人間は、それだけ責任感が強く、ストレス
を内にためやすい。「まじめ」という評価を受けるが、
社会生活がその分だけ、ぎくしゃくしやすい。
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これは私たち夫婦のことだが、私のワイフは、完全に、外責型人間。一方、私は、完全に、内責型人間。まったくタイプのちがう人間が、今、(夫婦)をしている。(あるいは長い時間をかけて、たがいに分業するようになったのかもしれない。)
つい先日も、2人で、コンサートに行くことになっていた。しかし会場に行ってみると、コンサートはすでに終わっていた。
「16:00会場、16:30開演」を、ワイフは、「6時会場、6時半開演」と読みまちがえた。それを指摘すると、ワイフはすかさず、こう言った。
ワ「あら、このチケット、時間がちがっている」
私「ちがっていない」
ワ「だって、6時なのに、16:00と書いてあるわ」
私「ちがう。お前が読みまちがえた」
ワ「まぎらわしいわね。ちゃんと、午後4時からと書いてくれればいいのに」と。
私ならこういうケースでは、即座に、あやまる。「ああ、ごめん。まちがえた。16:00会場を、午後6時会場と思いこんでしまった」と。
が、ワイフは、その段階でも、まだ自分の非を認めない。私が、「お前は、16:00と午後6時のちがいもわからないのか」となじると、「だれだって、まちがえること、あるでしょ」「あなただって、この前、講演時間をまちがえたじゃない」と。
すなおに、「ごめん、まちがえた」と言ってくれれば、私も救われる。が、ワイフはちがう。つまりワイフのようなタイプの人間を、外責型人間、あるいは外的帰属型という。
外責型人間は、言い訳がうまく、自分への圧力を、外の世界にかわす。だからストレスをためない。うつ状態になることも少ない。
一方、内責型人間は、自分の中にストレスをためるので、先にも書いたように、責任感が強い分だけ、うつ状態になることも多い。
そこであたた自身は、どうかということ。少し前に書いた原稿を、そのままここに転載する。
【友だちに、あなたはこう言われた。「昨日は君が遊びに来たから、ぼくは(私は)今日のテストができなかった」と。そのとき、あなたはどう言い返すだろうか?】
★A(小3・男児)「ごめんね。キミとあそびたかったもんで、あそびにいきたかったんだ。ほんとうに ごめんね」(自責・固執型)
☆B(小3・女児)「しょうがないじゃん。キミがあそびに きてっていったから、いったんだよ。ボクのせいじゃ、ないよ。それにボクと いっしょに やらないから わるいじゃん。それに、キミ めんどくさいって いったじゃんか」(他責・固執型)
★(小2・男児)「キミがあそびにくるっていったからだよ」(他責・固執型)
★(小2・男児)「ごめんね。ぼくのせいでテストができなくて、ごめんね。でもぼくだって、あそびたかった。けれど、きみだって、テストがあるって、言ってくれればよかった」(自責・逡巡型)
☆(小3・女児)「ごめん。きのうあそびにいったから、きみがきょう、テストができなかったんでしょ。本当にごめん」(自責・固執型)
★(小3・男児)「なぜ、ぼくのせいにするの」(他責)
★(小3・男児)「そんなこというなよ。いやだな。ぼくそういうこと言われると、気ぶんがわるくなるんだけど」(他責・逡巡型)
★(小5・男児)「なんで? そんなの ぼくがなんで おこられるの。ぼくが帰ってから べんきょうすればよかったじゃん。これからは ぼくにもんくを つけないで」(他責・固執型)
★(小5・男児)「なんで ぼくが わるいんだよ。遊びにきたからじゃ ないよ」(他責・固執型)
★(小6・男児)「人のせいに するなよ。なら、約束しないか、早めに帰らせれば、よかったじゃないか」(他責・固執型)
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ざっと読んだところ、子どもの世界では、「多責・固執型」が目立つ。他人のせいにして、どこまでも自分には責任がないとがんばるタイプである。
この中で「オヤッ」と思ったのは、最初のA君と、Bさんの回答である。双子の兄弟だが、A君は、やんちゃな、わんぱく少年といった感じ。そのA君とは対照的に、Bさんは、思慮深く、静かな落ち着きのある優等生といった感じ。精神の完成度も高い。
そのA君が「ごめんね」とあやまる、(自責・固執型)であるのに対して、Bさんが、相手を責めまくる、(他責・固執型)であるということ。常識で考えれば、それぞれが反対の回答を書いたとしても、おかしくない。
A君のもっている深層心理と、Bさんがもっている深層心理に迫ったのではないかという点で、たいへん興味深かった。
なおこの(P−Fスタディ)では、
(1) 他責型(相手の責任を追及する)
(2) 自責型(自分の非を認め、謝罪する)
(3) 無責型(どちらの責任でもないとする)の3つに分けて考える。
さらにそれぞれの内容を、
(1) 逡巡型=障害優位型(あいまいで、迷いのあるタイプ)
(2) 自我防衛型(相手や自分を罰することによって、自分を守る)
(3) 固執型=要求固執型(どこまでも、相手か自分が悪いと、固執する)の3つに分けて考える(同書)。
計9タイプの子ども(おとな)に分けて考える。
さて、あなたの子どもは、どんな回答をするだろうか。一度、家庭で試してみるとおもしろい。
なおこのテスト法は、もともとは、欲求不満の原因がどこにあるかを知るためのものである。
欲求不満の原因は、大きく分けると、2つに分類される。
(1) 自分自身の中に原因があって、それが欲求不満の元となっているケース。
(2) 自分自身の外に原因があって、それが欲求不満の元となっているケース。
前者を、「超自我阻害場面」、後者を、「自我阻害場面」という(同書)。
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