この日、勇者ケンジ&戦士タカオ&遊び人キタオ&魔法使いヤマオの変則パーティーは、勇敢に戦った
バラモスの後にゾーマが控えていた様に、ラスボスを倒した後の裏世界モードとなる2次会。
よもやの展開に、この先も続く事になった物語が始まる前、ケンジは30を越えてから覚えた呪文・ノマズニウンテンで裏世界へと旅だっていった…
合コンというラスボスとの戦いを制した後、突如現れた大きな穴に飛び込んでみると、そこは月曜の深夜、こんな曜日から飲んでいる者などいないのが当たり前の魚民に辿り着いた
1次会の勢いそのまま、いや、勢いが増した感もある2次会の戦いの喧噪が、深夜の魚民に鳴り響く。
勇者ケンジは、トイレへ行く度に店内どこへいても聞こえてくる、咆哮に意識が遠のくのを感じた
「いかんいかん!さすがにHPが残り少なくなって来た。少しホイミ系で回復しとくか…しかし、ルーラで帰れるMPも残しとかなければ…」
裏ステージまで続いた合コンクエストに、ケンジのHPは橙色に変化していた。
しかし、出会いと別れの象徴である、ルイーだの酒場と化した魚民の一室は、賑わいを止める事を知らない
ザオリクどころか、ザオラルのMPすら残っていない中、ケンジはパーティー全滅という決死の覚悟でラスボスへ挑む覚悟を1人、決めていた。
そうしてなんとかHPのあるうちに、この物語はエンディングを迎える事となる。
Lv1からの付き合いである、勇者、戦士、遊び人、魔法使いの4人に新たにパーティーに加えた受付嬢を1人乗せ、最大7人乗車可能な馬車で平和の訪れた世界に帰ってゆく5人。
下着販売店員はそのまま裏世界の宿屋で夜明けを待ち、もう1人の受付嬢は1人、気球に乗ってマイホームへ帰ってしまった。
エンディングロールが流れる中、1人、また1人と長旅の激戦を共にした戦友達を送り届け、ケンジは我が家へと少しづつ馬車を走らせる。
達成感。安堵感。高揚感。
多少イージーながら難易度も低くなく、プレイ時間もたっぷりと満足度大の合コンクエストの、光悦感に浸りながら、エンディング画面の最後にProduced by 魔法使いYAMAGUCHI の一文字が浮かぶ。
完結。
この日プレイした誰もが、、、、
かはわからないが(笑)、少なからず4人のパーティーからは「楽しかった!」「またあのメンツで飲みたい!」など、賛辞の声しか聞こえて来なかった。
その後、共に世界平和のために戦った縁で、勇者ケンジ、戦士タカオ、魔法使いヤマオの3人は全く結びつきがなかったがこの戦いをきっかけに仲を深めて行った。
おそらくこの3人を知る人間がいたら、この3人がつるんでいる事が不思議な関係に見えて仕方がないであろう。
後に、伝説の《横須賀合コン三銃士》と呼ばれる事になるトリオの誕生である。
この日より後、横須賀花火大会や先日行なわれた各チームのBBQ後に、この3人が夜のキタクリハマでつるんでいたらしい。
さらによほど前作の合コンクエストが好売上だったのか、シリーズ化も視野に入れて10月には合コンクエストの新作も企画されてるとか……
ファンのみならず、発売が楽しみである。
「こんな楽しい合コンゲーム初めてですた!!買ったときはあまり期待してなかったんですが…」
とは勇者ケンジ談
シリーズ化がほぼ確定した現在、空前の合コンブームを巻き起こした前作よりさらに、内容の濃い新作となる事は間違いないであろう。
合コン。
この言葉に、まだ見ぬオトナの世界と、いくつになってもなくしたくはない、ドキドキ感が内包され、新しい伝説へと僕らを導いてくれるだろう……
完
エピローグ
この合コンの6日後、久里浜の東電グラウンドでケンジ、タカオ、キタオの3人が、合コン以来の顔を合わせていた。
「いやいやいや、月曜はお疲れさまでした

」
惜しげもなくオッさん臭さ満載の挨拶を交わした後、合コン後のそれぞれの状況を情報交換した。
「いやー、オレ、来週の日曜さー。ディズニーシー行くんだよね〜〜

」
予期せぬキタオのデートプランに、ケンジは驚愕の声を上げた。
「ナニーーーー!!?誰とだ?!受付嬢か?下着販売店員か?それともオペレーター?」
「田町のキャバ嬢」
キャバ嬢?それも田町(東京)の?
合コンにそんな子はいなかったはずだ。
どうやらキタオはあの時の合コンとは別口で、職場にほど近い東京は田町のキャバ嬢を口説いていたらしい。
さすがは風俗話の急先鋒となり、合コンを成功へ導いた特攻ヤロー・キタ=バッカーこと、キタオ。
合コンと平行して、キャバクラも通い詰めだったのだ。
この後、キタオが外れた3人が合コン三銃士と呼ばれるのであった。
合コン日和 終